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症例紹介

今日は右上6の根管充填をしました。

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 昨年の12月11日に右上6のセラミッククラウンのプレパレーションを行った際、歯髄の近心隅角部が露髄しました。

直ちに露髄部にCO2レーザーを照射し、その後数か月様子を見ました。  

 

 

 

 

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 今回、出来上がったセラミッククラウンを装着する予定でしたが、仮着セメントを除去する際に全く生活反応が認められなかった為、予防的に抜髄に踏み切り、本日根管充填を行いました。
セラミック冠装着後に根尖病変を形成すると根管治療のために再度冠を除去する必要が生じることから、そのトラブルを回避するための判断でした。
理想の咬合平面を与えるためには、時に削合量が多くなるので、生活歯の場合はこういうこともたまには起こりうることです。

 

本日は無歯顎上顎に5本のインプラントを植立しました。

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 上顎は無歯顎です。

 

 

 

 

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 オープンフラップで通法通り、osseospeedインプラントを植立しました。

左上6はソケットリフティングを併用。右上6もソケットリフティングが必要だったのですが、洞底の骨を穿孔した際に洞粘膜の損傷を感じたので、インプラントの植立を中止しました。

 

 

 

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  6本の植立を予定していたのですが、右上の植立を中止したため、計5本の植立となりました。

 

 

 

 

 

 

今日も左上顎サイナスリフトを行いました。

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  本日もサイナスリフトを行いました。

音波サージェリーで骨開窓をし、洞粘膜を注意深く剥離、挙上します。
膜が損傷すると、たとえ膜を補強して補填剤を充填しても感染することがあるので、大きく損傷した場合は当日の手術を中止した方がよいかもしれません。

 

 

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 骨補填剤をスペースに充填します。

 

 

 

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  術後のパノラマX線写真。

 

 

 

 

 

 

本日は左側のサイナスリフトを行いました。

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 本日のサイナスリフトは、上顎洞内の後方に迷入している埋伏智歯をさけて上顎洞底挙上を行う必要があります。

 

 

 

 

 

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 通法に従い、ラテラルアプローチで洞内にアプローチしました。

 

 

 

 

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 洞後方の埋伏智歯に注意して、洞粘膜を破らないように剥離挙上後、骨補填剤を粘膜と骨壁とのスペースに入れていきます。

 

 

 

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 術後のパノラマX線写真。

埋伏智歯が洞粘膜の剥離を妨げて破れることのないように心がけ、なんとか無事にオペ終了出来ました。

 

 

 

 

 

本日は左下6を抜歯後、ソケットプリザベーションを行いました。

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 左下6は分岐部までおよぶ根尖性歯周炎のため抜歯と判断しました。

 

 

 

 

 

 

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  抜歯後の歯槽骨の状態です。

 頬側の歯槽骨は歯頸部から根尖に向かって骨吸収が見られます。

 

 

 

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  十分にソウハした後、抜歯窩に骨補填剤を補填しました。 

 

 

 

 

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  その表面にCGFメンブレンを4枚重ねて置き、オープンバリヤテクニックで補填剤をカバーします。

 

 

 

 

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  CGFメンブレンを周囲粘膜と丁寧に縫合してオペを終了しました。

 

 

 

 

 

今日は上顎左側切歯部にインプラント植立、即時レストレーションを行いました。

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 左上2は昨年の11月末に当院で抜歯しています。

抜歯窩の唇側、口蓋側共に骨壁が大きく裂開していたので抜歯即時インプラント植立を見送り、本日インプラント植立オペを行いました。

 

 

 

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 最小限度の粘膜切開でアストラテックosseospeedインプラントを植立しました。 

 

 

 

 

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 咬合面から見たインプラントのポジショ二ング。

歯槽骨の傾斜なりに歯槽骨の唇舌的中央に位置する様にインプラントを植立すると、インプラント軸が両隣在歯より若干、唇側に傾斜するようになります。

 

 

 

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  即時にレストレーションを装着してオペを終了しました。

即時レストレーションが、あらゆる下顎の機能運動、非機能運動においても対合の歯と接触しないように調整するのに気を使いました。  

 

 

本日は右下6ストローマンインプラントに上部冠をセットしました。

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 本日装着予定の右下6ストローマンインプラントにセメント合着予定のポーセレンメタルボンドクラウン。

 

 

 

 

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 右下6ストローマンインプラントにアバットメントをスクリュー固定する前のインプラントの咬合面観。 

 

 

 

 

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 インプラントにこの様なSynOctaアバットメントをスクリュー固定し、このアバットメントの上からポーセレンメタルボンドクラウンをセメント固定します。

 

 

 

 

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  セメント固定が完了した状態。咬合のバランスが悪いので、前方の54はTEKに置き換えました。

 今後、本ケースは全顎補綴ケースに移行していきますが、本来は全体の咬み合わせの中のインプラント治療であるべきで、インプラントだけ先行して補綴物を完成させる事はあまり良くないことです。

 

 

 

今日は右上654のFOPをしました。

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 右上654はいずれも歯槽骨が3分の2程吸収して、動揺が著明となっています。

 本日は、この部位の歯に対して歯肉剥離(しにくはくり)ソウハ術を行いました。 

 

 

 

 

 

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  保険の範囲の手術なので特別変わったことをするわけではなく、根面の沈着物、歯槽骨およびポケット内壁の炎症性軟組織などの起炎因子を徹底的に郭清(こそぎ取ってしまうこと)するだけなのですが、このシンプルな術式がリライアブルで好きです。

確実にポケットが3ミリ以下に浅くなります。地味な処置ですが、歯周組織を長期的に安定させる最もベーシックな処置として重要であり、またこれをコツコツとやるのが好きです。

今日は大阪で開かれた筒井塾咬合コース実習編を受講しました。

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 今日は大阪で開催された筒井塾咬合コースの実習編を受講してきました。

二人の受講生がペアとなり、お互いの歯列模型や口腔内、顔貌、及び全身写真の資料を全員で供覧し、問題点を指摘し合い、その処方箋を発表し、それを筒井照子先生が講評するという形の実習が展開されました。
また、別のグル―プはアムステルダムスプリントとスタビライゼーションスプリントの作製の実習を行いました。
筒井咬合療法研究会では多くのスプリントを使い分けています。
基本的にはスプリントは暫間的に使用するもので、しかも現状を改善する目的で使用します。つまり、治療目的で使用するのです。

 

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  咬合が全身に及ぼす影響が非常に大きいことが経験的には知られています。

しかし、それを裏付けるエビデンスはまだまだ不十分で、今後、このエビデンスの集積こそが歯科界のブレイクアウトのための早急の課題と自分は捉えています。

 

 

 

 

 

 

今日はサイナスリフト後に植立したインプラントのISQ値を測定しました。

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 このパノラマXPはサイナスリフトを行う前の写真。

左上顎洞底は歯槽頂と極めて接近しており、1ミリ以下でした(破線:洞底、実線:歯槽頂)。  

 

 

 

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  同部にサイナスリフトを実施し、その後、二期的にインプラントを植立しました。

本日、オステルメンターで同部のISQ値を測定したところ、3本のインプラントのうち、1本は50台、別の1本は40台の数値でした。
インプラントを植立して6カ月以上経過しているのに、まだ安心してロードさせるレベルに達していません。

 

 

 

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 骨補填剤はベータTCPとハイドロキシアパタイトを1:1に混和したものを用いていますが、インプラント周囲のほとんどの骨が移植した人工骨の場合、インプラントサーフェイスに自家骨がやって来るにはずいぶん時間がかかる様です。

  最近、上顎洞に骨補填剤を入れない方が結果的にインプラント周囲に早く骨がやって来るという報告があり、注目を集めています。超音波でシュナイダー膜を挙上しておいて、洞底に突出したインプラント周囲にフィブリンゲルを留置しておく方法です。洞底にインプラントを固定できる若干の骨があればこれでもよいかもしれません。

 

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