2012年7月
今日はエムドゲインを用いた歯周再生療法を行いました。
しかし、骨再生量に差はないとしても、再生の足場として、あるいはエムドゲイのキャリアーとして、役立つのではないかと考え、今回は人工骨の併用を試みました。
術後のデンタルX線写真です。
"エムドゲイン"について(1)~臨床例~
エムドゲイン?ゲルは、スウエーデンのビオラ社で1995年に開発された歯周組織再生誘導材で、現在、世界中で販売されています。
一番上の写真は、2005年の歯周再生療法を受ける前の初診時の右下3のデンタルX線写真です
上から三番目の写真は、エムドゲインを使用した歯周再生療法を行ってから7年目の2012年7月7日に撮影したデンタルX線写真です。
一番下の写真は、同日の口腔内写真です。
暫間インプラントについて考える
本年の1月に左下顎第二小臼歯、第一大臼歯を抜歯した後、抜歯窩に暫間インプラントを植立しました(一番上の写真)。
本日、その暫間インプラントを撤去しました(上から三番目の写真)。
暫間インプラントの性状は本物のインプラントよりも径がはるかに細く、また純チタンでないことより周囲骨と強固に結合することなく、単にネジとして骨の中にねじ込まれているに過ぎません。
今日は上顎前歯部のフラップオペを行いました。
このケースの上顎前歯部には高度に進行した慢性辺縁性歯周炎がみられます。
今日は上顎第二大臼歯の深い遠心ポケットを発見しました。
左上第二大臼歯の遠心側には7mmの深いポケットが認められました。
今後、金属冠を除去後、エムドゲインを使用したフラップオペを計画しました。
今日は東京で開催された歯科学研究所インプラント部会の学術集会で教育講演をさせて頂きました。
即時荷重も同様で、インプラント植立時に仮の上部構造を即時に装着して咬合を開始させるこの荷重プロトコールは、インプラントに最終補綴物を装着するまでの期間を短縮できる素晴らしい治療法ですが、成功に必要な条件をすべて満たさなければ失敗に至りうるリスクのある治療法でもあります。
私は自験例を紹介させて頂き、即時荷重インプラント、ならびにCAD/CAMガイデッドサージェリーの臨床適応におけるいくつかのポイントについて意見を述べさせていただきました。
結局、私の結論とは、即時荷重インプラントも、CAD/CAMガイデッドサージェリーも、それが適切に応用される限り、共に患者様に快適で低侵襲治療を提供できる素晴らしいインプラント治療法なので、今後もさらにこの技術の研鑚に精進して歯科医師の職責を果たしていきたい、というものでした。