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2011年2月

今日の午前中は下顎前歯のザイーブインプラントにプロビジョナルブリッジを装着しました。また、午後にはアストラテックインプラントの経過観察をする機会がありました。

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 午前は下顎前歯部インプラントにプロビジョナルブリッジを装着しました。
 
 ラボから模型上で作製された下顎前歯のプロビジョナルブリッジが届きました。

 

 

 

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  プロビジョナルブリッジは最終的な歯冠修復物の形態を具備した仮のプラスチックのブリッジです。

 咬み合わせや、清掃性、発音、舌感の良しあしを前もって調べるために1~2ヶ月間装着します。

 

 

 

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  ザイーブインプラントはテンプベースと呼ばれる多目的パーツがフィクスチャーにあらかじめ装着されてパッケージ販売されています。

 今回はこのテンプベースを仮の歯を支える仮歯専用アバットメントとして使用しました。

 

 

 

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  仮着セメントで固定してきれいにプロビジョナルブリッジが入りました。

 

 

 

 

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  午後にはインプラントのメインテナンスの患者さんがお見えになりました。

 右下7相当部にはアストラテックインプラントが植立され、上部にはセラモメタルクラウンが装着されています。

 

 

 

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 同部のデンタルX線写真です。
 
 インプラント周囲骨は安定しています。

 

 

 

 

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  左下6,7相当部にも2本のアストラテックインプラントが植立されており、その上にセラモメタルクラウンが装着されています。

 

 

 

 

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 上部冠装着から2年8カ月が経過していますがインプラント周囲骨は安定しています。
 
 冠装着時と比較してほとんどマージナルボーンレベルの変化は見られません。

 

 

 

 

今日はインプラントオーバーデンチャーの経過観察をしました。

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 無歯顎の上顎に4本のインプラントが植立され、表面にキーパーと呼ばれる磁性金属が装着されています。
 
 プラークコントロールが良好なので、インプラント周囲粘膜には炎症は全く起こっていません。

 

 

 

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  4本のインプラントで支持されたオーバーデンチャーは、マグネットで吸着力が増強されていることも手伝って、安定度は抜群です。

 

 

 

 

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  デンチャー内面には“マグフィット”という磁石が取り込まれています。

インプラントにより吸着力が強化されているので、デンチャーのデザインは口蓋粘膜を被覆することが不要となります。

 

 

 

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 パノラマX線写真です。

上顎に4本のインプラントが植立されています。
義歯の装着を開始して3年が経過しますが、インプラントおよび周囲骨には異常がありません。

 

 

 

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  右上6、3相当部に植立された2本のアストラテックインプラントです。

プラットホーム上面にはキーパーが接続されています。
これがデンチャー内面に取り込まれている“マグフィット”という磁石と吸着します。

 

 

 

 

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  左上3、6相当部に植立されたアストラテックインプラントです。

4本とも周囲骨の状態は埋入時と変化していません。
プラークコントロールが良ければ、インプラントオーバーデンチャーの予後も良好です。
 
 
 
 

今日はアストラテックインプラントにプロビジョナルクラウンを装着しました。

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 左下顎臼歯部にアストラテックインプラントが2本埋入されています。
写真はヒーリングキャップを外したところです。
 
 インプラント周囲粘膜に炎症は見られず、十分な付着歯肉も確保されています。

 

 

 

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  今回はダイレクトアバットメントをインプラントに装着します。

ダイレクトアバットメントは、インプラントの中に入る部分にネジが切られてあり、インプラント内部のネジ穴に直接締めこまれる形でインプラントと接続されます。

 

 

 

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 そして、トルクレンチを用いて15Nでアバットメントをインプラントに接続します。

写真は模型上でアバットメントをインプラントに接続する方法をデモンストレーションしているところです。

 

 

 

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  口腔内のインプラントにダイレクトアバットメントが接続されました。

本アバットメントはインプラントフィクスチャー内面との接続面にモーステーパーを有しているので、ストローマンインプラントのソリッドアバットメントやアンキロスインプラントのアバットメントと共に、緩まないアバットメントとして信頼されています。

 

 

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 ダイレクトアバットメントの上にプロビジョナルクラウン(プラスチック製)が上手く入りました。

 

 

 

今日は他県でストローマンインプラントの治療を受けられた患者さんのメインテナンスをさせて頂きました。

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 左下6,7相当部には数年前に他県でインプラント治療を受けておられます。

インプラント治療を受けて間もなく転勤となり、現在は当院がメインテナンスをさせていただいています。

 

 

 

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  当院で扱っているインプラントメーカーと同じストローマンインプラントです。

1年前のレントゲン写真と比較してマージナルボーンレベルはほとんど変化していませんでした。

 

 

 

 

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  右下7,6相当部にもストローマンインプラントが植立されています。

 何の問題もなく調子よく咬めているとのことです。

 

 

 

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  やはり1年前と比較して、マージナルボーンレベルの変化は見られませんでした。

 
 頸部に幅2.8mmの鏡面研磨部分を持つティッシュレベルインプラントであるストローマンインプラントは、清掃が充分に行われてさえいれば、歯頸部の骨吸収がほとんど起こらず、アストラテックインプラント同様、信頼できます。
 
 
 
 

今日はザイーブインプラント植立後の経過観察をする機会がありました。

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 ザイーブインプラントの上部にセラモメタル冠が装着されています。

装着されて約4年が経過しています。

 

 

 

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  最近のデンタルX線写真です。

マージナルボーンのレベルは4年前と比較してほとんど変化なく安定しています。

 両側の歯間空隙は大きく解放されています。食渣は溜まりますが、清掃性は抜群によいです。
ご本人は食渣が溜まることは気にしておられず、清掃し易いことを喜んでくれています。
インプラント周囲組織を長期に安定させるためには清掃性を重視する方が間違いがないように思えます。

 

 

 

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  4年前の上部冠装着時に撮影したデンタルX線写真です。

マージナルボーンのラインは4年前の方が現在よりむしろ不鮮明です。

 

 

 

今日はアストラテックインプラントにプロビジョナルクラウンを装着しました。

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 プロビジョナル冠とは仮の歯冠修復物のことです。

インプラントの上に装着するプロビジョナル冠として、今回はスクリュー固定式のものを作製しました。
白い部分の素材はレジンという固いプラスティックです。
ネジでインプラントと直接固定するようになっています。

 

 

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  今まで歯冠が存在しなかったインプラントの上にいきなり固いセラミック冠が入ると咬み合わせに違和感を感じることが多いです。

そこで、最終歯冠修復物を装着する前にあらかじめ練習用の仮の歯をインプラントの上に装着します。
右の写真はプロビジョナル冠が入った上顎臼歯部ですが、右側の大臼歯がインプラント上のプロビジョナル冠、左側の小臼歯が天然歯のプロビジョナル冠です。
大臼歯のプロビジョナル冠の咬合面の青い部分はネジ穴を仮のセメントで塞いだ部分です。

 

 

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  下顎の大臼歯部のインプラントに装着するプロビジョナル冠です。

 やはりスクリュー固定式で作製しています。

 

 

 

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  右の写真はプロビジョナル冠が入った下顎臼歯部ですが、左側の大臼歯がインプラント上のプロビジョナル冠、右側の2本の小臼歯が天然歯上のプロビジョナル冠です。

 

 

 

 

今日は福岡国際会議場で行われた日本臨床歯周病学会九州支部の平成22年度第2回教育研修会に参加しました。

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 「歯周治療におけるインプラントのかかわり」というテーマで、有意義なシンポジウムと講演が行われました。
 
 歯周治療においてインプラントは極めて有用な治療法であるが、それは包括的な治療の中の一手段にすぎないという認識は全演者に共通でした。
 
 歯を保存することをまず第一に考えるべきであり、残念ながら保存不能と判断した場合にのみインプラントを適応するという姿勢の重要性が強調されていました。

 

 

 

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 インプラント周囲炎は歯周病に罹患した既往歴のある患者には高い頻度で発症するので、徹底した歯周治療を行った後、インプラント治療を開始するべきである、という基本を再認識出来ました。
 
 また、インプラントは歯周病に罹患した歯を助け、逆に天然歯もまたインプラントを助けているという、両者が互いに助け合う関係にあるという認識の重要性も強調されました。
 そして、天然歯とインプラントをうまく調和した形で共存させるには包括的な歯科治療の知識と技術が必要であるとあらためて思いました。 

 

 

 

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  勉強の後は昨年の夏のサンフランシスコ以来の再会だった大阪の筒井先生と博多駅近くのホテルのバーで少しの時間歓談しました。

 インプラントのこと、旅行のこと、ザッカーバーグ的なライフスタイルのことなど、フリーなトークでリラックス出来ました。
 
 
 
 

今夜は博多にやって来ました。

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 19:10のマリンライナーに乗り、22時過ぎに新幹線で博多に到着しました。
 
 すぐに大名に向かい、“スリーキングスブリティッシュパブ”というブリティッシュなパブに入りました。

 

 

 

 

 

 

 

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  早速、ギネスで乾杯。

 パブ料理で空腹が落ち着きました。
 
 店内を観察すると、マスターは英国人のようです。
 
 土曜の夜とあって、たくさんのお客さんで混み合っています。
 外人もたくさん飲みに来ています。
 いい感じです。 

 

 

 

 

今日の午後は3例の埋伏抜歯を連続して行いました。

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 1例目は上顎の埋伏犬歯の抜歯でした。

 

 

 

 

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 粘膜骨膜弁を剥離すると右上2の唇側に右上3の歯冠の一部が露出している状態でした。

 

 

 

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 抜歯した右上犬歯です。

 

 

 

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 テルプラグを抜歯窩に留置してから縫合し、無事抜歯が完了しました。

 

 

 

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 2例目は右下8の埋伏抜歯でした。

 こんな感じで顎骨の中にしっかり埋まっていました。

 

 

 

 

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 3例目も右下8の埋伏抜歯でした。

 やはりしっかり顎骨の中にもぐっていました。

 

 

今日は鬼無コミュニティーセンターで健康教育講演をしてきました。

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 “咀嚼と脳~咬む力が脳を守る~”という演題名で、咬むことが脳の神経活動を高め、認知症の予防につながる、という様な内容の話をしました。

 

 

 

 

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 今回のテーマは自分が最も関心を持っている領域であり、心をこめて本気でトークしました。

 参加者の皆さんには熱心に聞いてくださり、ありがたかったです。

 

 

 

 

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  従来の総義歯、インプラントオーバーデンチャー、インプラントブリッジのそれぞれで咬んだ場合の脳のfMRI画像により、インプラントブリッジが最も脳の活性化度が高いということにも少し言及しました。

 

 

 

 

 

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 質問もたくさんしてくださり、とても有意義な経験でした。

 

 

 

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