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2017年9月

再開準備の日々

 10月5日の自院での診療再開に向けて準備の日々を過ごしている。ユニットの作動試験を手始めに、必要な物品と不必要な物品の分別、そして必要な物品の新しい配置場所の決定、不足している物品の発注などはベーシックな準備活動だが、そのあたりからやり始めた。

 ところで、リニューアルで何が変わるのかというと、CTやマイクロスコープ、セレックなどの高額医療機器の導入などのハードではない。ソフトだ。先ず人員の刷新。スタッフは全員25歳以下で自分以外は超若い。みんな経験はないが、よい素質を持っているので、育てる楽しみが満ち溢れている。良いチームを作りたい。次に、診療の内容。つまりシステムだ。これまで以上にカウンセリング重視の方針でいく。全初診患者に必要な口腔内診査後、カウンセリングを行っていく。これまで以上に、齲蝕と歯周病の予防をベースとした診療スタイルを前面に打ち出していきたい。自分自身もDHといっしょにスケーリングやSRPを行う予定だ。インプラント・ペリオ重視の治療から、インプラントは当然今後もやっていくが、予防重視の下でペリオも、エンドも、義歯も、ブリッジも、セラミッククラウンも、コンポジットレジン充填も、みな均等に、総合的に治療していきたい。また、カルテコンなどはこれまで机上において椅子に座ってのんびり入力していたが、今回からは立って入力するようなレイアウトにした。機動的に動き回るためだ。新規導入した機器はあまりないが、しいていえば位相差顕微鏡。齲蝕や歯周病は細菌の感染症であることは常識ではあっても、細菌の脅威を実感している患者さんは多くない。だからビジュアルに訴えることにした。

 というわけで、毎日、新しいスタッフと一緒に、ワクワクしながら新しい日々を迎える準備をしている。

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 写真は、一人で撮影する口腔内写真を相互に練習しているところ。

研修最終日

 今日で妻の浮田歯科での研修が終わった。4月以来、新しいスタッフと研修を続けてきたわけだが、成果は大いに上がった。まず、中山歯科クリニックの院長である自分にとっては、自分のやり方ではない方法で良い結果を出せることが目の当たりにみれたことがよかった。懇切丁寧だけでなく、そこに患者に対する愛情とスピードが加わった診療を体感することが出来たのは幸いだ。想像だが、「高速診療」で有名な熊本の東先生の診療スタイルに似ているのだろうと勝手に思っている。今後、自分の診療は、よく考え、丁寧に、そして速くやる診療にシフトしていくだろう。

 また、スタッフにとっても大いに有意義な研修であったと思う。半年間ではあったが、未経験者がここまで出来るようになったかと驚くレベルに達している。みんなよく頑張った。最後の終礼の後、浮田のスタッフも中山のスタッフも、涙を浮かべていたのは印象的だ。中山歯科クリニックの院長である自分にとっても、我がスタッフにとっても、とても素晴らしい、貴重な経験が出来たこと、本当に感謝している。

 さあ、来月からは自院に帰って大いに頑張ろう!

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トレーニング・デイ

 

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浮田歯科医院でのトレーニングの日々も終わりに近づいている。浮田歯科医院でも中山歯科クリニックの患者さんを見させていただいた。浮田歯科医院は中山歯科クリニックから5~6キロ程距離があり、自院に通っていただくよりも距離的に遠くなるにもかかわらず、通っていただけた患者さんが多くいらっしゃったことは本当にありがたかった。その多くはメンテナンスの患者さんだが、ここにきて気づいたことは、当院のメンテナンス患者さんの多くはインプラントが入っていることだった。よくこれだけインプラントを打ってきたものだと感慨深かった。

 

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当院にきちんとメンテナンスに通って来られていたインプラントの患者さんは全員予後良好だった。全員だ。なぜかというと、きちんとメンテナンスに通っていただく限り、経過を見ることが出来るからだ。もちろん、インプラントを打った患者さんのうち、たまにインプラント周囲炎に陥ることがある。その場合でもメンテナンスに通っていただけていれば、かならずリカバリーできるのだ。なぜなら、インプラント周囲炎オペを行うからだ。インプラント周囲炎オペを行えば、インプラント周囲炎の進行は抑えられる。だから、メンテナンスに通っていただける限りは、全員、予後が良いのだ。

 口腔内写真は上段のX線写真の実際の口腔内。

 

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インプラントは良いものだとは思うが、押し売りまがいの無理矢理すすめるインプラント治療はしたくないと思っているうちに、いつの間にかインプラント治療への情熱が少し冷めかけていたが、ここにきて再びインプラントへの情熱が沸いてき。きちんと管理されたインプラントは実に経過が良いことが確認できたからだ。

 

 

 

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自院を再開したら、再び歯周病とインプラントの治療に情熱を注ぎたい。自分は歯周病専門医であるとともに、インプラント認定医なのだから。その責任と誇りをもってインプラントが本当に必要な患者さんのインプラント治療に、歯周病専門医の立場で全力で取り組みたい。そして、インプラントで咬める喜びを知って頂きたい。生きる喜びを感じて頂きたい。

 口腔内写真は上段のX線写真の実際の口腔内。

 

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