ホーム>院長ブログ>2012年4月

2012年4月

今日は旭川市立旭山動物園の前園長・小菅正夫氏の発言からヒントを頂きました。

201412288227.jpg

1  今日もお休みなので撮りためていたテレビの録画を朝食を取りながら見た。

普段はめったにテレビを見れないので、お休みならではの楽しみだ。
今朝は昨年、NHK教育で放映された「仕事学のすすめ」 を見ていたら、旭川市立旭山動物園の前園長の小菅正夫氏が登場していた。
氏は廃園寸前だった旭山動物園を世界でも有数の来園者を誇る動物園にまで発展させ、北海道有数の観光スポットに仕立てた功績を持っておられる。
そういった氏の手法が組織運営の研究の好対象となる、ということで番組に取り上げられていた。

 

 

 

 

2014122882222.jpg

2  なかでも僕が印象的な手法で参考になると思ったのは、動物の飼育係がお客さんに直接、動物の説明をし始めたことだ。

ただ、お客さんが動物を見て回るより、今、目の前にいる動物がそこに存在してくれていることが、どれほどの手間と時間をかけて、飼育係が丹精込めて飼育してきた結果であることが理解できると、そこで動物に出会った喜びが倍加することだろう。  

 

 

 

2014122882235.jpg

 

 3   そういえば今日、お昼を食べた近所のおうどん屋さんにも、その店のうどんに懸けるこだわりを説明した一文が壁に掲げてあった。

  歯科でも同じで、丹精込めて品質にこだわって、時間をかけて作り上げた補綴物は、そのセット時に患者さんに黙って装着してしまうのはもったいないような気がする。
如何にこだわって、精度の高いものを、そして長期に機能するように清掃性の確保にこだわって補綴物を創っているか、製作者が患者さんにきちんと説明してあげれば、その価値を患者さんに理解してもらえ、長く大切に扱ってもらえると思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日はスタ-バックスのCEOハワードシュルツに触発されました。

2014122882524.jpg

 

1  今日、自宅で録画していたカンブリア宮殿を見ていたら、スターバックスのCEO、ハワードシュルツが登場していた。

東日本大震災後の日本人の行動に彼が感動して仙台を訪問するため来日した際に、日本のスターバックス店で収録したものらしい。
スターバックスは社員をとても大切にする会社として有名で、パートであってもきちんと保険に入れるようにしているのは(米国の話ではあるが)、彼が貧しい家庭の出身で、父親が保険に入っていなかった為に、怪我をして失業し、たちまち家計が窮乏に陥ったという体験からきているという話を彼自身がしていたのを聞き、僕も感動した。
日米を問わず、成功する企業は必ず社員を大切にしているという事実を再確認した。 

 

 

 

 

 

2014122882539.jpg

 

 2  そんなスターバックスもリーマンショックのころには経営危機に陥っていたらしい。

その時、その危機を乗り越えるために打ったシュルツの策は、コーヒー豆の品質を見直すことではなく、スタバ社と顧客との絆を見直すことであったという。
家庭が第一の場であり、職場が第二の場であるとすると、スタバは人々が安らぎを感じて集える第三の場を提供することこそ同社の使命であるとし、創立の原点に回帰し、スタバの顧客を迎え入れる環境をより快適に、より知的に改善したことが見事に社を再生させたのだ。  

 

 

2014122882553.jpg

 

 3   このコンセプトは僕のクリニックの創設の理念にも通じるものがあり、着目すべきだ。

中山歯科クリニックも、単に高品質の歯科医療を提供するだけでなく、健康であることの価値を認め、如何にすれば健康でいられるか、というテーマで歯科からの情報発信をしていく歯科医院でありたいと願って起業したのだ。
今後、この原点に返って、治療だけでなく、健康情報の提供を含めた人々との絆をあらためて見直したい、と僕は今日考えた。
そういえばスタバのロゴと、中山歯科クリニックのそれはどこか似ている様な気もするなあ。

 

 

今日は下顎両側臼歯部の新旧のインプラントにブリッジを装着しました。

2014122882851.jpg

 

1  右下⑥5④のインプラントにはスクリュー固定式のセラモメタルブリッジが装着されました。 

 

 

 

 

201412288293.jpg

 

 

 2  同ブリッジが口腔内に装着された状態です。

咬合面にはスクリューのアクセスホールが見えますが、本人以外はだれも気付く部位ではないし、審美性を考慮する必要のない部位ではスクリュー固定は利点が多いと考えています。

 

 

2014122882920.jpg

 

 3  左下④5⑥は天然歯とブレードインプラントを連結したセラモメタルブリッジです。  

 

 

 

 

2014122882935.jpg

 

4  同ブリッジが口腔内に装着された状態です。

こちらはセメント固定方式です。

ブレードインプラントを天然歯と同様にシリコン印象して作製したので、通常の天然歯の上部補綴と全く同じ作製法です。

 

 

2014122882947.jpg

 

 

 

5  右下⑥5④のアストラテックインプラントに装着されたブリッジのデンタルX線写真です。 

 

 

 

 

201412288301.jpg

 

 

 6  左下④は天然歯、そして左下⑥は旧式のブレードタイプインプラントで、両者を連結したブリッジです。

基本的にはこの様な設計は御法度で、将来問題が起こる可能性が高いですが、ご本人がブレードタイプインプラントの撤去を希望されなかった為、止むを得ず行った設計です。
臨床では必ずしも理想的な治療をさせてもらえるとは限りませんが、最善を尽くします。
天然歯は当然動揺しており、ブレードインプラントも既に少し動揺しているため、今後ある程度持つかもしれませんが・・・・。 

 

今日は上顎小臼歯の抜歯後にソケットプリザベーションを行いました。

2014122883748.jpg

 

1  右上5は残根状態なので抜歯しました。

前後の歯にブリッジを架けますが、ポンティック部分の粘膜が強く委縮するのを避けるため、ソケットプリザベーションをしました。 

 

 

 

201412288384.jpg

 

 

 2  先ず抜歯窩にハイドロキシアパタイトを入れます。                                              

 

 

 

2014122883817.jpg

 

 

3  次に表層部をコラーゲンシートで圧接します。

 

 

 

2014122883830.jpg

 

 4  最後に最表層をシリコン膜付きテルダーミスでカバーして終了です。

こうしておくと、抜歯後、早い時期にブリッジの印象に入って行けます。
 
 尚、今回の写真撮影は新人の中野洋子さんにお願いしましたが、なかなか上手に撮影していただけました。 
 
 
 
 

今日は右上4の抜歯後、即時インプラント植立を行いました。

2014122884110.jpg

 

1  左上4は感染根管治療目的でメタルコアを除去時、根管壁を穿孔してしまいました。

歯根膜炎の症状が顕著に出現したため、長期予後を考え、これを抜歯、インプラントに置換する方針を立てました。

 

 

 

2014122884121.jpg

 

 

 2  同歯のデンタルX線写真。

小さな根尖病変が見られ、 かつ近心根管壁が穿孔しています。  

 

 

 

2014122884133.jpg

 

 

 3  同歯の抜歯窩。 

頬側の骨は根尖部は穿孔していましたが、歯頸部の辺縁骨は残存していました。

 

 

2014122884147.jpg

 

 4  アストラテックインプラント4.0Sを直ちに植立。

ドリリングの起始点は、抜歯窩の口蓋側壁の上下的中央のあたりとしました。
すなわち、インプラントの先端が天然歯のそれよりやや口蓋側よりで、なおかつインプラントのプラットフォームが天然歯の歯冠の中央あたり位置させるためには、インプラント長軸は天然歯の長軸よりも歯冠側を外側に向けて傾斜させることになります。
初期固定はきつくもなく、緩くもなく、まずまずというところでした。

 

201412288420.jpg

 

 5   ヒーリングキャップを被せた後、インプラントと周囲骨壁との間の隙間にハイドロキシアパタイトを補填した後、歯頸部付近にはハイドロキシアパタイトの上に人工コラーゲンを詰め、さらにシリコン膜付きテルダーミスで被覆した後、周囲粘膜と縫合して顆粒が漏れないように補強しました。   

 

 

 

2014122884212.jpg

 

6  インプラント植立後のデンタルX線写真です。

近遠心的には天然歯の位置に一致していますが、頬舌的には天然歯よりも外側に傾斜させて植立しています。 

 

 

 

 

今日は国際医療経営学会代表理事の吉野真由美先生を東京からお招きし、当院でセミナーを開催しました。

2014122884531.jpg

 

1  本日は当クリニックと浮田歯科医院の合同研修会を当クリニックで開催しました。

講師は東京から国際医療経営学会代表理事、そして日本プレゼン話し方検定協会代表理事の吉野真由美先生を東京からお招きしました。 

 

 

 

2014122884544.jpg

 

 2  単なるセールストークだけでは誰も人の心をとらえることはできないけれど、顧客の人生を見つめて、本当にハッピーになってもらえることを願いながら高品質のサービスをお薦めすると、必ず人の心を捉え、たとえ廉価でなくても心をこめて提案したサービスを受け入れてもらえるというお話でした。

今回のセミナーは、スタッフの心の中に根強く存在する、いいものとは知っていても高額であるために患者様に勧めにくい、といったお金の壁を乗り越えるきっかけになると思います。

 

 

2014122884558.jpg

 

3  少なくとも僕は、患者さんが永く快適に咬んでいただけるための良質な歯科治療が手元にあるのであれば、富裕層に限らず、どのような人々にもその良質な医療の存在を知らせてあげることこそ、患者様の幸福な人生を願う誠実な医療人が取るべき態度だと信じています。
だからスタッフにもその考え方を共有してもらいたく、この3月に僕が東京でセミナーを受講して感銘を受けた吉野真由美先生をお呼びしたのです。
 
  夜の懇親会では講演で聴けなかった吉野先生のお話を伺うことが出来、ますますファンになりました。  
 
 
 
 

今日は先日、両側下顎臼歯部に上部冠を装着したインプラントブリッジの経過観察をしました。

2014122885010.jpg

 

1 右下顎臼歯部には4本のストローマンインプラントが植立されており、先日、この様なスクリュー固定式セラモメタルブリッジがインプラントの上に装着されました。 

 

 

 

 

2014122885022.jpg

 

 2 左下顎臼歯部にも、2本のインプラントに同様の上部連結セラモメタルクラウンが装着されています。

 

 

 

 

2014122885034.jpg

 

 

3 右臼歯部の咬んだ状態の側方観です。 

 

 

 

2014122885046.jpg

 

 

4 左臼歯部の咬んだ状態の側方観です。  

 

 

 

2014122885058.jpg

 

 

5 このケースでは、上顎は総義歯、下顎はインプラントが計画されました。

この患者さんは、「よく咬める」と言って喜んでおられます。

 

 

2014122885111.jpg

 

 6 上下ともインプラントならば理想かもしれませんが、費用の問題等で必ずしも理想通りの治療が行われにくい時は、下顎だけでもインプラントを先行させて治療しておくことは意義あることでしょう。

なぜなら、総義歯は、上顎に比べて、下顎の方がより安定させる事が難しいからです。 

 

 

今日はサイナスリフトのリスクについて考えました。

2014122885341.png

 

    右写真は本日予定していたサイナスリフトのケースの術前CTです。矢印部分に脈管の走行を示す丸い透過像が見られます。

上顎洞外側壁の骨内を走行する後上歯槽動脈です。
 
 通法通り、外側の骨壁を削合し、開窓を試みましたが、いつもよりも骨内からの出血が多いことからCTを再度眺めたところ、連続的な断層画面のすべてで骨壁内の動脈の走行をうかがわせる所見を認めたため、サイナスリフトを中止しました。
まれにこの様な動脈の走行が上顎骨の外側骨壁内に見られることがあるので要注意です。
 ちなみに、本ケースでは歯槽頂から洞底までの距離がある程度残っているので、近いうちにソケットエレベーションでインプラントを植立する予定に変更しました。  
 
 

今日は広島大学で開催された日本臨床歯周病学会中四国支部例会に参加してきました。

201412288553.jpg

 

   今日は広島大学で平成24年度第1回日本臨床歯周病学会中国四国支部教育研修会・総会が行われています。

この学会での認定医である私は、認定歯科衛生士である野村さんと共に参加してきました。
 
 広島大学教授 西村英紀先生の「歯周病学から歯周医学への変遷」と題した特別講演は、テーマが今の自分の関心とぴったり合致しており、あらためて歯周治療の奥深さ、重要さ、国民の健康に寄与できるパワーの大きさを再認識できました。
 
(場所:広島大学医学部創立50周年記念会館 広仁会館) 
 
 
 

今日は仮封セメントの暫間充填後に第二象牙質の形成を認めたウ蝕歯のレジン修復処置をしました。

2014122885637.jpg

 

1 昨年の12月24日に撮影したデンタルXPです。

右上6の咬合面には大きなウ蝕があり、徹底的に感染歯質を除去すると露髄の危険性があったので、テンポラリーセメントをウ窩の中に留置後、カルボセメントで表層を補強して仮封し、経過を見ました。

 

 

 

 

2014122885649.jpg

 

 

 2 4か月後の今日、撮影したデンタルXPです。仮封セメントと歯髄との間の硬組織の厚みが増しています。  

 

 

 

 

201412288572.jpg

 

 

3 仮封セメントを除去し軟らかい歯質をエキスカで除去すると、その下から一層の硬い歯質が現れてきました。

これは第二象牙質が形成されたものと判断し、固い歯質のみで窩壁が形作られていることを確認後、コンポジットレジン重点を行いました。

 

 

2014122885714.jpg

 

 4 コンポジットレジン充填終了時。

抜髄を避けるために再石灰化を促すセメントをいったん留置し、4か月後に再石灰化が得られてからきちんとしたウ蝕処置を実施する本術式は歯髄を温存できる良い方法だと思います。
 
 
 
 
 
ページ上部へ