ホーム>院長ブログ>2012年9月

2012年9月

今日は破折した左下第一大臼歯を抜歯し、GBRを行いました。

20141226191554.jpg

 

 

  左下第一大臼歯は近心根が破折し、歯根周囲の歯槽骨は大きく吸収しています。

 

 

 

 

20141226191610.jpg

 

 

  抜歯をし、抜歯窩の不良肉芽を30分ほど時間をかけて徹底的にソウハしました。

 

 

 

20141226191626.jpg

 

  ソウハが完了した抜歯窩です。

頬側の骨壁は根尖まで消失しています。
将来、インプラントを予定しているので、このままでは骨が不足してしまいます。
ですから、直ちにGBRを行いました。

 

 

20141226191642.jpg

 

   使用した骨補填材です。

FDBAとアパセラムAXを1:1に混合したものにエムドゲインゲルを加えたものを骨補填材としました。

 

 

 

20141226191656.jpg

 

 

  今回は、完全自己血由来の多血小板血漿を作製する過程で得られるフィブリンゲルをメンブレンとして用いました。

 

 

 

20141226191710.jpg

 

 

  得られたフィブリンゲルを圧延すると、弾力性に富んだ、丈夫なメンブレンが出来上がりました。

 

 

 

20141226191725.jpg

 

  このメンブレンを2枚用いて、充填した補填材を被覆しました。

抜歯窩なので減張切開を加えない限り周囲粘膜が不足して閉鎖創にはできません。
そこで開放創をメンブレンで保護するかたちとなりました。

 

 

 

20141226191754.jpg

 

 

  周囲粘膜同士を先ず縫合し、続いてメンブレンを周囲粘膜と縫合しました。

 

 

 

2014122619187.jpg

 

 

 

  術後のデンタルXPです。

 

 

今日は無歯顎の右上顎に2本のインプラントを植立しました。

20141226192237.jpg

 

  以前に右上3,5部に植立したインプラントが動揺をきたしたので、本日、リカバリーのために同部に2本、アストラテックインプラントを再植立しました。

前回の2か所の埋入窩は、ともにあまり骨形成が認められず埋入窩とインプラントとのギャップに骨補填材を詰めました。
したがって初期固定はほとんど得られない状態ですが、即時荷重をかけるわけではないので、埋入窩に、“そーっ”と置いてくるだけで、表面にフッ素加工を施しているオッセオスピードならば必ずインテグレーションが得られるでしょう。

 

 

20141226192250.jpg

 

   術後のデンタルXPです。

右上6は以前植立したインプラントでインテグレーションは良好でした。
 
 
 
 
 
 
 
 

今日も大阪国際会議場にいます。

20141226192441.jpg

  日本口腔インプラント学会第二日目です。

今日も最初から最後まで会場にいました。 午前9時から10時30分までは米国のLoma Linda 大学教授Joseph Kan 先生の身振り手振りをまじえた白熱の講義を聴講しました。演題名は“Anterior Immediate Tooth Replacement: Science, Art,& Limitations”で、抜歯後即時インプラン植立の場合の注意点について述べられました。特に唇側の歯槽骨の委縮に対して結合織移植で対応することの有効性を強調されていたのは印象的でした。たとえインプラントと唇側骨板とのギャップに骨補填材を補填したとしても水平的に0.7mm、垂直的に1.2mm程度委縮するので、硬組織の委縮が起こったとしても、結合織移植が軟組織の委縮を防止し、長期予後において審美性が保たれる、とのことでした。また、インプラントの植立位置にしても天然歯の僅かに口蓋側寄りにインプラントをポジショニングするのですが、その埋入窩は理想のインプラント植立位置よりもさらに口蓋側よりに彫る、というのは重要な示唆であろうと思います。入れたい位置よりもわずかに口蓋側寄りに彫っておいた方が、インプラントが理想の位置に入りやすいというのはうなずけます。前歯部の場合、インプラントが天然歯の代替歯としての役割を期待されている以上、天然歯と同様に見えるインプラントを目指すことは当然の方向です。この部分は医科でいえば形成外科の範疇の概念でしょう。非常にチェレンジングな領域であり、自分も全力を挙げて取り組まなければならないと思います。

 

20141226192455.jpg
  学会の最後は、疲れた頭のリラックスのために、午後2時から3時30分まで開催された市民公開講座の特別講演を聴講しました。講師は作家の五木寛之氏で、「こころ・と・からだ」と題された講演を聞かせて頂きました。
 
 五木氏といえば、近年の著述「下山の思想」で、日本は経済のピークを過ぎたのだから、これからは経済的繁栄のトップの座を他国に譲り渡し、今後は精神生活の充実を重視し、わが国は深く静かに衰退の道をたどることを自覚することで新たな時代に備えるべきだ、という趣旨のことを述べていたと思います。私は、衰退の道をたどることを容認せよ、といわれてもそれではなんだか日本国民の元気がなくなりそうで、それはちょっとなあ、という思いを持っていました。ところが、以外だったのは、わが日本は物作りにおいては重工業ではトップの座を譲り渡してもよいが、目、耳、歯、義肢、義足、などの人間の機能回復を図る繊細なテクノロジーを要求する分野においては世界の最高峰の技術を目指し、この分野で世界のトップになるべきだ、とおっしゃったことです。そう言われれば、大いに納得です。指をくわえて衰退を受け入れるのでは希望を失いますが、何かの分野で、特に日本人らしさを発揮できるテクノロジーの分野で最高レベルを目指すべきというのであれば、目標はわれわれに元気をくれるし、明日に希望をもたらすので、大いに同感です。
 それにしても、この方はお話が上手だと思いました。殆ど原稿を作らずにその場の空気を嗅ぎ取っておしゃべりになるそうですが、おおいに参考になります。

 

 

今日は大阪国際会議場で開催されている日本口腔インプラント学会に参加しています。

2014122619282.jpg

 

   本日は、大阪国際会議場で開催されている第42回日本口腔インプラント学会学術大会に参加しています。

午前中は第2会場の「若手インプラントロジストのためのワークショップ」を聴講しました。インプラント治療の介入時期ーその役割とタイミングーというテーマで3人の若手演者の発表を興味深く聴きました。なかでも歯周病患者に対するインプラント治療において、どのタイミングでインプラントが介入すべきか、というテーマの発表では、先ずは歯周初期治療を徹底的に行い、感染のリスクが軽減してのちインプラントを登場させるという歯周病専門医の意見には、やはり基本はそうであろうと共感を持って拝聴しました。

  歯周病に罹患している歯に対して咬合力が外傷的に作用している場合、病状の進行を早く止めるためにもインプラントで早めに咬合支持を補強したいところですが、かといって救済のためにやってきたインプラントまで感染してしまったのではミイラ取りがミイラになってしまいますから、これはいけません。きちんと歯周病の管理をしておいてからインプラントを登場させる順番は原則的に正しいと思います。

 

20141226192820.jpg

  午後は特別会議場での国際セッションを聴講しました。

「独米豪に見られる最近のインプラント治療」というテーマで、ドイツからはGerhard Michael Iglhaut先生が、オーストラリアからはPeter Kerrisk先生が、そして、アメリカからはJohn Daren Da Silva先生が講演されました。
先ず、ドイツからは審美領域における低侵襲で行われるインプラント周囲の硬軟組織のマネジメントの実情が紹介され、続いてオーストラリアからはインプラント周囲炎の予防法や治療法についての現状が報告されました。
そして最後に、アメリカから一般歯科医がインプラント専門医の資格を獲得するのに必要な過程やその専門性に対する社会の認知度についての報告がなされました。ちなみにアメリカでは19万人いる実質活動している歯科医に対して、そのうちの何割かがインプラント治療にあたっているけれども、必ずしも彼らがインプラント専門医の資格を有しているわけではないことは日本と同じ状況の様でした。歯科医療におけるインプラント専門医の位置づけが近い将来に確立されるために現在はその模索中であるようです。
我が国における今日のインプラントをめぐる概況もほぼ同様と思われ、世界的にインプラント医療のトレンドは低侵襲で、審美的、そしてインプラント周囲炎の管理の追求に向かっており、その要求水準を満たすことは高い技術水準が必要であるがゆえに、専門性が価値を持つと考えられているということのようです。
 
20141226192834.jpg20141226192850.jpg2014122619295.jpg

 

20141226192922.jpg

   イブニングセッションは第5会場の「インプラント治療に必要な咬合検査法」を聴講しました。顎骨の中で僅かに動く天然歯と動かないインプラントが共存している口腔内で、どのように咬合調整を行うべきか、というのは自分にとっても極めて興味深いテーマです。

日本補綴歯科学会によるガイドラインでは、付与すべき咬合とは「咬頭嵌合位への閉口時に複数の歯が同時に、両側のバランスが取れて、変側4点以上が接触している。弱い咬み締めでの咬合接触位置が強い咬み締めでも変化しない」と示されています。 

 

20141226192938.jpg

 このガイドラインに基づけば、強く咬み締めると25~40μm沈む天然歯と沈まないインプラントの咬合接触は、強く咬んだ時に上記の基準を満たすように調整すればよい、ということになるのでしょう。自分もインプラントの咬合調整は、マキシマムで咬んだ時に上記の基準を満たすように、普段から咬合調整しているつもりです。それでも下顎がインプラントで上顎が天然歯の場合、ハンマーのように強く打ちつける下顎インプラントに負けて上顎のハイブリッド前装冠の咬合面がチップすることがよくあります。天然歯の咬合は常に移ろいゆくものであるだけに、天然歯と共存するインプラントの咬合調整も、常に天然歯と調和する様に咬合調整を継続しなければいけないということになります。インプラントは奥が深いです。

昨日は上顎無歯顎ケースに2本のストローマンインプラントを植立しました。

20141226193537.jpg

 

  このような上顎の無歯顎ケースにインプラントオーバーデンチャーを作製する計画を立てました。

その第一段階として、本日、上顎前歯部に2本のストローマンインプラント(RN径3.3 長さ8ミリ)を植立しました。

 

 

 

20141226193551.jpg

 

   そして70歳以上のご高齢であることを考慮して最小限度の侵襲を心がけ、口蓋側に凸の弧を描く半円切開(インプラントの植立位置を中心とする)を歯槽頂粘膜に加えました。

この切開で十分、リッジの唇側縁と口蓋側縁とを目視で確認できるで、骨幅の中央に確実にインプラントを埋めることが出来ます。ヒーリングキャップを装着後、フラップの適当面積を切離してキャップ唇側の粘膜のだぶつきを調整します。縫合は不要でした。
 

 

20141226193610.jpg

 

   植立されたインプラントのデンタルX線写真です。

ラフサーフェイスが完全に骨内に沈んでいることは、フラップを唇側に展開することで埋入時に肉眼で確認出来たのですが、デンタルXPでもそれを確認できます。

 

 

20141226193632.jpg

 

 

  現義歯のコピーデンチャーの内面にティッシュコンディショナーを添加し、インプラント部を十分にリリーフして、埋入直後から装着していただきました。

昨日は右上4、6、7のアストラテックインプラント上にセラモメタル冠を装着しました。

20141226194028.jpg

 

  右上4,6,7のアストラテックインプラントのプロビジョナル冠を外し、これからアバットメントをインプラントに接続する直前のインプラント周囲粘膜の状況です。

装着後にインプラント周囲に粘膜炎が起きた際の比較対照とするため、自分は常に上部冠装着時の際にインプラント周囲粘膜の状態を記録するようにしています。
 
 

 

20141226194042.jpg

 

   アバットメントを25Nでスクリュー固定しました。

 

 

 

 

20141226194055.jpg

 

 

  このアバットメントの上にセラモメタル冠をセメントで装着固定していきます。

 

 

 

2014122619419.jpg

 

  セメントで固定されたセラモメタル冠の側面観です。

各インプラント周囲には歯間ブラシが確実に入ることに配慮しています。ただし、右上5の天然歯はいまだプロビジョナル冠のままです。次回からこの右上5もファイナルレストレーションの作製に取り掛かります。

 

 

 

20141226194122.jpg

 

 

  最終補綴物の咬合面観です。

 

 

 

20141226194149.jpg

 

 

  右上4,6,7インプラントに装着されたセメント固定式のセラモメタル冠のデンタルX線写真です。

 

 

 

 

昨日は上顎無歯顎症例にボーンアンカードブリッジを装着しました。

20141226194633.jpg

 

 

  昨日、このようなスクリュー固定式のボーンアンカードブリッジを、72歳の女性の上顎無歯顎ケースに装着しました。

 

 

 

20141226194647.jpg

 

 

   基本の構造は、 CAD/CAMで製作されたワンピースのメタルフレームにレジン製の人工歯および歯槽部が接着されています。

 

 

 

20141226194919.jpg

 

 

  粘膜面の形態はインプラント周囲に空隙が確保されており、同部に歯間ブラシやフロスが到達できるようにして、インプラント周囲炎を起こさないように配慮されています。

 

 

 

20141226194711.jpg

 

   本日のブリッジ装着直前の口腔内粘膜の状態です。

プロビジョナルの段階で清掃性が良好で、粘膜炎が全く存在していないことを確認しています。
そして、そのプロビジョナルと同様の形態を最終補綴でも付与しているので、今後の清掃性の確保は十分保障されています。

 

 

20141226194723.jpg

 

 

  ボーンアンカードブリッジを装着した正面観、および両側面観です。 

 

 

 

20141226194734.jpg

 

 

 

 

 

 

20141226194750.jpg

 

 

 

 

 

 

20141226194823.jpg

 

 

  今後、定期的に咬合と清掃状況をチェックさせて頂き、長期的に安定して永く口腔内に補綴物がとどまる様に管理させていただきます。

今日はエムドゲインを用いた下顎前歯の歯周再生療法を行いました。

 20141229105636.jpg20141229105621.jpg 

  右下5~左下4は高度に進行した歯周病で、骨吸収が著明です。 

20141226195319.jpg

  先ずフラップを剥離し、徹底的なデブライドメントを時間をかけて行いました。

 

 

 

 

 

20141226195337.jpg

 

 

   その後、エムドゲインゲルを凍結脱灰乾燥骨と混和した補填材を調整しました。

 

 

 

20141226195350.jpg

 

 

 

 

 

 

2014122619542.jpg

 

   その粘度を獲得した骨補填材を、骨欠損部に補填します。

そして、以後のハンドリングをよくするために吸収性コラーゲンを補填材の表面に圧接します。 

 

 

 

20141226195415.jpg

 

   マットレス縫合で、緊密に注意深く縫合しました。

歯頸部に少しはみ出しているものは、エムドゲインではなく余剰の吸収性コラーゲンです。

 

 

 

今日は上顎前歯に4本のアストラテックインプラントを植立しました。

201412262057.jpg

 

  上顎前歯部に6本の欠損があるケースです。-
一見、歯槽幅はある様に見えますが、術前のCT診断では、この部の幅は4.0~4.5ミリしかありません。

 

 

 

 

2014122620519.jpg

 

  i-CAT社製のCTサージカルガイドを準備して、手術に臨みました。

 

 

 

 

2014122620533.jpg

 

 

 

 

 

 

2014122620545.jpg

 

  歯槽の幅が狭く、CTサージカルガイドだけに完全に頼るのは危険なので、オープンフラップでアプローチし、CTサージカルガイドで誘導されるドリリングの起始点が適切であればそのまま続行し、そうでなければ術者の感覚に頼った従来法で適正な起始点に修正する方針としました。
  
  予定通り、CTサージカルガイドを装着した状態で、径の細いドリルでドリリングを開始しました。   

 

 

2014122620610.jpg

 

   その結果、右上1、左上1、左上3は適正であったけれども、右上3のみはやや口蓋側よりに位置しており、口蓋側壁の裂開が起こったので、この部位だけ術者主導で起始点を1.5ミリ唇側にずらすとともに、進入角度をやや口蓋側に傾斜させてあらためてドリリングしました。

 

 

 

2014122620623.jpg

 

 

  次に、少しずつオーギュメーターで埋入窩を拡大する操作を行いましたが、この時、左上1の唇側の骨壁が破折し、裂開が生じました。

 

 

 

2014122620636.jpg

 

  オッセオスピード 径3.5 長さ11ミリを、4か所に埋入しました。

裂開をきたした左上1は、インプラントの唇側のスレッドが露出しています。

 

 

 

2014122620650.jpg

 

   左上1だけでなく、すべてのインプラントの唇側骨面、ならびに歯槽頂付近にFDBAを補填して骨壁の厚みを増加させました。

このうえに吸収性コラーゲンを圧接して補填材を補強し、さらに裂開をきたした左上1には吸収性コラーゲン膜をヒーリングアバットメントの上から覆いかぶせました。

 

 

201412262077.jpg

 

 

   粘膜骨膜弁を復位し、高密度PTFE糸でしっかりと創縁が接近するように水平マットレス縫合変法を加え、さらにモノフィラメントナイロン糸でその間を緊密に縫合しました。 

 

 

 

2014122620742.jpg

 

 

   最後に、あらかじめ、術後の創の保護、ならびに審美性の確保の目的で準備していた特殊な形態の仮部分床義歯を装着しました。

この義歯は創部を圧迫しないように前歯部の内面を大きくくり抜き、かつ人工歯が審美性を確保できるように配慮されています。 

 

2014122620755.jpg

 

 

 

  術後のデンタルX線写真です。

良好にインプラントが植立されています。

 

 

 

 

 

 

2014122620814.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日も左上顎臼歯部を抜歯後、ソケットプリザベーションを行いました。

2014122623434.jpg

 

  左上6は、高度歯周病で頬側の歯槽骨壁は根尖まで骨吸収をきたしています。

本日はこの左上を抜歯し、同部のソケットプリザベーションを行いました。 

 

 

 

 

2014122623449.jpg

 

   まず、抜歯し、徹底的に肉芽をソウハしてみると、大きな骨欠損が生じていました。

 

 

 

 

201412262354.jpg

 

   この部位に近い将来、インプラントを植立したいので、本日は同部にソケットプリザベーション(抜歯後の骨造成)を行いました。

 

 

 

 

2014122623519.jpg

 

  骨補填材には、昨日同様、FDBAにエムドゲインを混和したものを用いました。

さらにこれだけではボリュームが不足するので、窩洞の深い部分には含気性の高いハイドロキシアパタイトをボリュームを稼ぐために使用しました。

 

 

 

2014122623537.jpg

 

   さらに、補填材の表面を吸収性コラーゲン膜でカバーしました。

 

 

 

 

2014122623619.jpg

 

 

  続いて、粘膜骨膜弁を高密度PTFE糸で縫合しました。

 

 

 

2014122623632.jpg

 

  露出した膜表面は止血用コラーゲンをギューギューに圧接し、周囲粘膜とモノフィラメントのナイロン糸で縫合し、リテンションをかけました。

このコラーゲン膜の代わりとして、自己血から作製した血小板濃縮フィブリンでもよいかもしれません。

 

 

 

2014122623645.jpg

 

   最後に、テンポラリーブリッジを前後の歯に仮着し、オペを終了しました。

 

 

 

 

2014122623710.jpg

 

  術後のデンタルX線写真です。
 
  高度歯周病で抜歯に至ったケースでは、後続治療としてインプラントを予定する場合、骨量の確保が重要な課題となります。
出来る限り低侵襲で、シンプルな術式がよいと思うのですが、今回行った術式はまだ完全ではなく、今後さらに改良を加え、さらに進化を遂げるでしょう。

 

 

ページ上部へ