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2011年4月

今日の読書は、慶応大学医学部眼科教授 日本抗加齢医学会副理事長 坪田和夫著「人は誰でも元気な100歳になれる」です。

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 100歳で現役医師 聖路加病院理事長 日野原重明先生と坪田先生との巻頭対談が面白い。
 
 日野原先生の現在の関心は健康長寿とテロメアだそうだ。アンチエイジングという医学領域が世の中になかった時代から既に長寿に関心をもたれ、意識して節制して来られたからこそ、現在の健康長寿があるのだろう。
長寿の人生を送ろうと決心すれば、それは現実化するということだ。
 
 坪田先生が簡易の血糖値測定機を持ち歩いているというのにも感心した。血糖値は低めの方が長寿者となる確率が高いのだそうで、父親が糖尿病であったことからその遺伝子を引き継いでいることを警戒し、常にモニターしているとのこと。
 
 これは大いに参考になる。たまに採血するだけでは不十分で日内変動を日々徹底的に調査することにより、理想的な生活様式をプログラミング出来ると思う。僕も簡易の血糖値測定機を購入しようかな。

 

 

 

今日もP.F.ドラッカー著「ドラッカーの講義 ~マネジメント・経済・未来について話そう~」(アチーブメント出版)を読みました。

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 驚くべきはドラッカーの先見性の高さです。
“自分自身を経営する”の章において、”現代を未来の歴史家が評する時、その最も重要な出来事はインターネットでも電子取引でもなく、爆発的勢いで増え続ける人口の増加である”ことを指摘している点です。
 
 “今から25年以内に、アメリカ国内でさえも、大半の人たちが―おそらく正社員としてではなく、契約社員やパートタイマーとして―70台になるまで働き続けていると推測できます。その原因の一部は経済的要求にあります。-----”
 
 社会が高齢化した結果としてやってくる問題は日本だけではなかったのです。
人はみな自分の特性を生かして、ほとんど生涯現役で勤労を継続するライフスタイルを志向しないと経済的に生活出来ないと彼は予測しています。ドラッカーが言うのだから間違いないのでしょう。
だとすれば、国民を健康に保つことは至上課題だし、健康に関連する産業は極めて重要な社会的使命を担うことになります。
そして、歯科医として、咬める様にすることで国民を健康に導かなくては、と真剣に使命感を感じます。

 

 

 

今日の読書はP.F.ドラッカー著「プロフェッショナルの条件」(ダイヤモンド社)です。

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 ドラッカーが自らの体験に基づいて語る「成果を挙げる」為のノウハウ本。成果を挙げる人と挙げない人との差を分析し、その差は才能ではなく、成果を挙げる為のいくつかの習慣と基礎的方法を身につけているかどうかの問題であると彼はいう。
 
 「目標とビジョンを持って行動する」、「目標を立て、結果が出たら両者の差を検証し、改善につなげる」、「継続的に学習する」、「神々が見ている気持ちで完全を追求する」、等、今日では多くの著名経営者の啓発本で目にすることのある数々の内容の源流がこの偉大な思想家であることに気づく。
 
 今日、僕が参考になったのは「時間をまとめる」ことの大切さだ。
一つのテーマについて研究するには、まとまった時間を確保しなければ決してモノにならないことを主張している。
一日に二回、15分づつを3週間当てても無駄という。ドアに鍵をかけ、電話線を抜き、まとめて数時間取り組んで初めて、下書きの手前のもの、ゼロ号案が出来る----」というくだりはうなずける。
力作を生み出すためには集中力を高めた状態を持続することが確かに大切ということだ。

 

 

 

 

今日の読書はセロトニン研究の第一人者、東邦大学医学部教授 有田秀穂著「心が強くなるあきらめない脳の作り方」(アスペクト)です。

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 人間の感情をつかさどる脳内物質はドーパミンとノルアドレナリン、そしてセロトニンの三つがあり、いずれも人間が人間らしく健やかに生きるために重要な「前頭前野」の働きに関与していると言います。
ノルアドレナリンは「集中脳」に、ドーパミンは「意欲脳」に、そしてセロトニンは「共感脳」に関与しているそうです。
その中でもセロトニンが心の疲弊をいやすのに最も重要です。
セロトニン神経がうまく機能しているとき幸福であると言えるようです。
 
 また、セロトニンはプチうつを防止するだけでなく前頭前野のパワーを起動させ意欲脳や集中脳の活性を高める作用もあるそうです。
大切なことは、人に共感する心を持つことがセロトニン活性を高めることにつながることです。
要するに「欲」に生きるのでなく、「絆」に生きることが幸福につながると著者は言っています。
ネット社会の出現により失われかけていた日本人同士の絆が今回の東日本大震災をきっかけに再び蘇り、日本は飛躍的に発展し、他人のために頑張るマインドを取り戻した日本人は真の意味で幸福になるはずだと著者は言います。
 
 「絆」-いい言葉だと思います。誰かの幸せを思い、一生懸命に仕事を頑張る。そうでなければ事業は続けられないし、そういう気持ちで仕事を続けられれば自分も患者さんも共に幸福になれると確かに思いました。 

 

 

今日の読書は"大前研一の洞察力の原点"です。

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 本書はツイッター「大前研一BOT(Ohmaebot)」が基になっている。
 昨日の「孫正義名語録」同様、数行に収まる短いセンテンスの中に、読者がビンビンにインスパイアされる生き方や仕事への取り組み方に関するヒントが詰め込まれている。おおいに役立つ啓発書だ。
 
 たとえば、こんな調子だ。
「人間が変わる方法は三つしかない。一つは時間配分を変える、二番目は住む場所を変える、三番目は付き合う人を変える。この三つの要素でしか人間は変わらない。最も無意味なのは「決意を新たにすること」だ。」
と、いう風である。
 
 たった数行のセンテンスで、よい情報を得てもそれについて考える時間を持ち、行動を起こさなければ全く何の変化も訪れない、ということに瞬時に気づかされる。
この賢人のツイッターも見逃せない。 

 

 

 

 

今日から当院は一足早く、連休に突入です。

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 今日から5月8日まで診療を休止します。
 
 といっても海外旅行に出かけるわけではありません。
 
 まとまった時間を意識的に確保し、普段なかなか出来ないような集中的勉強や読書などに専念したいと思っています。
 
 というわけで、本日の読書は先ず、“孫正義名語録”です。
 
 短い言葉の端々から大きなインスピレーションを受け、本書から経営者として大切な資質を学べます。 

 

 

 

 

 

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 “ソフトバンク新30年ビジョン”では企業経営で最も大切なものは理念であることを改めて気づかされます。
 
 「情報革命で人々を幸せに」するということが企業を運営する唯一の目的である、という氏の理念がビンビン伝わって来ます。
 
 付録のDVDは必見です。アップルのスティーブジョブ氏同様、この人のプレゼンも素晴らしいです。
 
 とてもわかりやすく、また聴く人の心に届くように作り込まれています。
 
とてもプレゼンの参考になります。
 
この人の国民の幸せを願う気持ちは本物であると信じられます。
 
僕も最後には泣いてしまいました。 

 

 

今日はセミナーに参加する為、再び東京にやってきています。

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 東京九段で行われた今日のセミナーのタイトルは、『新歯科経営ビジネスモデルセミナー』です。
 
 歯科医師であるとともに医療経営コンサルタントの資格を持たれている医療法人三優会理事長 岡本 暁先生の講義を聴かせて頂きました。

 

 

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  漠然とこうじゃないかなあ、と思っていた事業の方向性がやはり正しいのだ、と確信がもて、これで行っていいのだと勇気づけられた内容でした。

 
 要するに“キュア”から“ケア”へのシフトが21世紀型安定歯科医院経営の柱になるということです。  

 

 

 

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 偶然、会場でメデントグループの京都の村井先生とお会いしました。
 
 午前中、別の咬合セミナーに参加後、午後からこのセミナーに参加しているとのこと。
 
 とても勉強熱心な先生です。 

 

 

今日は東京で行われた第65回NPO法人日本口腔科学会学術集会に日帰りで参加してきました。

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 会場まで飛行機とJRと地下鉄を乗り継いでたどり着きました。
 
 途中の空港や駅の照明が暗く、案内の掲示板が見にくくて行き先がわかりにくく、少し不便でした。
 
 駅では節電の為にエレベーターも停止しており、震災の影響を感じました。 

 

 

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 会場前で、偶然、とても珍しい人に会いました。
旧知の和歌山県立医科大学医学部歯科口腔外科学教室 藤田茂之教授です。
会場前の喫茶でお互いの近況報告をしました。
 
 藤田教授は顕微鏡視下の神経吻合術の権威ですが、最近では自身で手術をする機会が減り、後進の指導と教室のマネージメントに多くの時間を割いているそうです。
 たいていの手術はやりつくして情熱が覚めたけれど、感染根管治療には情熱を抱いていると言っていたので、口腔外科医としては少し変わっています。
でも歯科医としての原点は昔のままです。だから、僕の友達なのでしょう。 

 

今日は下顎臼歯の歯冠破折の応急処置をしました。

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 今日は右下6の根管治療の予定でしたが、後方の右下7の歯冠が近遠心的に歯冠破折を起こしている状態でお見えになりました。
 
 数日前に咬んだ瞬間に割れたということです。
 
 状況的に判断して、今日の予定を変更し、この歯冠破折に対処することにしました。

 

 

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 先ず破折断面に頬側歯肉がかぶさっていたため、CO2レーザーで被さっている歯肉を切除し、歯面を露出させました。
 レーザーによる歯肉切除は治癒がよく、痛みもないので、このところよく使用します。
 次に歯髄腔を仮封材で封鎖し、コンポジットレジンで失った歯質の欠損を築造します。
 
 断面が歯肉縁下なので操作は難しいです。

 

 

 

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 こんな感じで実質欠損がコンポジットレジンで回復されました。
 
 次回は抜髄の予定です。
 
 根管治療がうまくいけば、最終的には全部被覆冠を装着して歯を保存することが出来るでしょう。

 

 

今日は上顎前歯のアンキロスインプラントにプロビジョナルブリッジをセットしました。

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  ラボからこのようなプロビジョナルブリッジが作製されてきました。

 

 

 

 

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  プロビジョナルブリッジとは仮のブリッジのことです。

 咬み合わせや、清掃性の良しあし、発音や舌感などを調べるために、最終歯冠修復物と同じ形態を付与したプラスチックの歯を装着して様子を見ます。

 

 

 

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  アンキロスインプラントはテンポラリークラウンのシステムがないので、印象採得用のコーピングとその固定用スクリューを特別に加工してテンポラリー作製用のパーツに応用しました。

 

 

 

 

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  アトリエココロのテクニシャンが、トランスファーコーピング固定用のスクリューを切断加工して、断面にマイナスのグルーブを設けてドライバーがかかるようにくれました。

 丁寧な仕事です。

 

 

 

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 ヒーリングキャップをはずして、プロビジョナルインプラントを装着する直前の咬合面観です。

 

 

 

 

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  スクリューで固定した後、ネジ穴はコンポジットレジンで封鎖しておきます。

 
 今回は着脱が容易なようにネジ止め固定式ですが、最終歯冠修復(セラミック冠)ではネジ穴が唇面に現れないセメント固定式になります。

 

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