2011年10月
今日の夜は香川県薬学会館に出かけ、歯周病とインプラントに関する講演をしてきました。
今夜19:00から20:30まで、香川県薬学会館5階研修室で、高松市薬剤師会主催の、第125回学術研修会が開催され、私は歯科医師会学術担当理事の立場で講演させて頂きました。
4つのトピックスが提供され、前半の二つは歯周病についてのもの、後半の二つはインプラントについてのものでした。
後半のインプラントの二つ話題は、1番目に歯周病治療におけるインプラントの活用の仕方を紹介させていただき、2番目に最新のCAD/CAMテクノロジーで作製されたサージカルガイドを用いて、安全確実にインプラントを植立できるCTガイデッドサージェリーを紹介させて頂きました。
最後の質疑応答コーナーでは、高松市歯科医師会学術部全員で、ホワイトニングやビスホスホネートに関する質問を回答しました。
今日は左下顎臼歯部にアストラテックインプラントをフラップレスで植立し ました。
術前CT撮影で得られたデータを用いて、iCAT社ランドマークシステムでインプラント植立のシミュレーションを行います。
下顎管を避け、安全確実な位置と深さにアストラテックインプラント 径4.0、長さ11mmを植立してみます。
そのような術前の準備を経たのち、フラップレスで一気にインプラントを植立します。
インプラント植立後の咬合面観です。
今日は大阪で開催されたメデントインストラクターコースの講師を務めました。
講演は、自分のインプラント治療の変遷についてしゃべらせて頂きました。
具体的には、口腔外科的にフラップを大きく開いて術野を広く確保してインプラントを植立する術式から、フラップレスの低侵襲下で、CTデータを活用して、インプラントを正確に安全確実に植立する術式に変遷を遂げた自分のインプラント治療を、多くの症例を提供しながら話させて頂きました。
今日は右下顎臼歯部にアストラテックインプラントを3本植立しました。
前回、左側臼歯部にインプラントを植立されて調子よかったので、今回は右側に植立されることを希望されました。
フラップレスで、3本の新型アストラテックインプラント“オッセオスピード”を植立しました。
今日は無歯顎の上顎にボーンアンカードブリッジを装着しました。
このようなCAD/CAM削り出しのメタルフレームにレジン製の歯肉部分と人工歯を合体させたワンピースのスクリュー固定式ブリッジを、これから口腔内のインプラントに乗せていきます。
ボーンアンカードブリッジが正確にインプラントに適合したことを確認した後、8本のスクリューで、ブリッジをインプラントに接続固定していきます 。
上顎のボンアンカードブリッジが口腔に装着されました。下顎はまだプロビジョナルクラウンが装着されています。
ブリッジが装着された状態のパノラマX線写真です。
昨日はインプラントブリッジの精密印象をしました。
右下6、左下67にアストラテックインプラントが埋入されています。
採取されたシリコン精密印象です。
左下67はダイレクトアバットメント用コーピングがピックアップされています。
今日は無歯顎インプラントブリッジ作製のための咬合採得をしました。
下顎は右側臼歯部のみ、インプラントブリッジを作製しますので、このような片側のみの咬合基礎床が用意されました。
通常の総義歯の場合と同様に、上下の咬みわせを軟化パラフィンで採得します。
このような上下の咬み合わせ関係をラボに送り、後続の上下のインプラントブリッジの歯列形態、歯冠形態を創ってもらいます。
今日の午後は両側のサイナスリフトを行いました。
先ず右側の上顎洞側壁を小さく、丸くくり抜き、開洞しま した。
挙上された上顎洞粘膜と洞下壁の骨面との間のスペ ースに、アパタイト顆粒とβTCP顆粒とを混合した補填材を充填していきます。
続いて左側の開洞に移ります。
同様に、挙上された上顎洞粘膜と洞下 壁とのスペースに、アパタイト顆粒とβTCP顆粒とを混合した補填材を充填しました。
術後のパノラマX線写真です。
本処置により、左右両側の上顎洞底が挙上され、近い将来、安全確実 にインプラント埋入が出 来ることになります。
今日は8月4日に抜歯後ソケットプリザベーションを行った右上顎臼歯部の、抜歯後の治癒を観察出来ました。
8月4日に右上65を抜歯した時の、直後の抜歯窩の写真です。
当日、抜歯窩に直ちに気孔率の高いハイドロキシアパタイト(“アパセラムAX”)を補填しました。
補填材の表層を“テルダーミス”でカバーし、これを粘膜と縫合して骨補填材の流失を阻止しました。
約2ヶ月後の本日の抜歯窩です。
欠損部の粘膜面は平坦化しており、インプラント植立に有利な環境になっています。
8月4日の抜歯直後の抜歯窩のデンタルX線写真です。
本日のデンタルX線写真です。
今日は上顎前歯のオールセラミック冠の試適と色合わせをしました。
右上1は失活歯で、ファイバーポストとコンポジットレジンで支台歯築造を行っています。
本日、地元のデンタルラボ、アートアンドサイエンスからセラミックのフレームが届けられました。
適合と咬み合わせをチェックした後、シェードの選択をテクニシャンに委ねます。
“アートアンドサイエンス”のテクニシャン、植村氏の感性と、患者さんとの対話により、セラミックに与える色合いが多彩な候補群の中から選別されていきます。