ホーム>院長ブログ>症例紹介

症例紹介

今日は左上顎345部のGBRを行いました。

2014122413246.jpg

 

 左上345部(矢印)はCT撮影の結果、歯槽骨の幅が狭いことが確認されています。

 

 

 

 

201412241331.jpg

 

 フラップを剥離してみると、やはり歯槽骨幅が狭く、最も狭いところでは歯槽頂部で幅2ミリ程度でした。 

 

 

 

 

2014122413315.jpg

 

  GBRの最初に、3本のテンティングスクリューを骨面に打ち込みました。 

 

 

 

 

2014122413332.jpg

 

 続いて、骨補填剤を歯槽骨の頬側面に乗せて行きます。

 

 

 

 

2014122413350.jpg

 

  最後にCGFメンブレンを3枚使用して補填剤をカバーしました。 

 

 

 

 

201412241348.jpg

 

  減張切開を加え、粘膜骨膜弁を完全閉鎖縫合してオペ終了です。

 

 

 

 

 

今日はボーンアンカードブリッジのセカンドプロビを装着しました。

2014122413710.jpg

 

 上顎無歯顎のボーンアンカードブリッジのケースです。

 ファーストプロビで、咬合の安定、清掃性、発音、装着感はクリアー出来たのですが、審美面でいまひとつ患者様に納得頂けていない様でした。
 そこで、今回、セカンドプロビを作製しました。
 

 

 

2014122413726.jpg

 

 セカンドプロビの目的は、マテリアルはレジンだけれども形態はファイナルレストレーションと同等のものを装着し、審美的な満足を得られるかどうかを見ることです。 

 

 

 

 

2014122413740.jpg

 

 上顎の顎堤は唇側(頬側)から口蓋側に向かって高度に委縮しており、完全な顎堤と歯との移行形態を再現させる事は不可能です。

 ですが、この条件下で、出来る限りの審美性を追求する努力は大事でしょう。

 

 

 

2014122413754.jpg

 この条件下では、十分審美的なプロビジョナルブリッジが作製されたと思います。

 

 

 

 

今日は左下顎臼歯部のフラップオペをしました。

20141224131056.jpg

 

 左下6と左下7との歯間部は、根尖近くまで骨吸収が認められます。

この部の不良肉芽を徹底的にソウハしました。
幸い頬側と舌側の骨壁はある程度残っているので、骨の再生の可能性はあると思います。

 

 

 

20141224131111.jpg

 

 フラップオペ(FOP)中の術部咬合面観。

炎症を惹き起こす原因となる物質を出来る限り病変部から取り除く、その基本の部分をきっちりとやることが大切です。

 

 

 

20141224131124.jpg

 

 最後に頬側と舌側の骨壁で囲まれたスペースに骨補填剤を充填しました

 

 

 

 

20141224131138.jpg

 

  術後デンタルXP。

 

 

 

今日は日本歯周病学会第2日目です。

20141224131825.jpg

 

 2日目はスエーデンのKristianstad大学 Stefan Renvert教授のインプラント周囲炎の特別講演を聴いた。
 EAOの統計によれば、インプラント周囲炎は、植立後5~10年経過したインプラントの約20%に認められるとのこと。
 インプラント周囲炎は、予防することが大切で、またそれは可能なのだが、一旦発症してしまうと非外科処置では治癒させるのが難しいという。予防の為には歯肉縁下のバイオフィルを除去することが基本なのだが、実際はなかなか難しい。なぜなら、除去の為のツールは天然歯の為に開発されているからだ。
 また、インプラント周囲炎の予防のための上部構造のコンセプトとして、患者が自己清掃し易い形態を与えることが重要と言われた。
 
20141224131839.jpg

 

 

 

 

 

 

20141224131853.jpg

 

  また、インプラント周囲ポケットの測定において、24%のケースで上部構造をはずして測定した方が、外さないまま測定するよりも深くなるそうだ。また、上部構造の固定法に関して、セメント固定式はセメントの取り残しによる炎症(“セメンタイティス”と教授は呼んで笑っていた)を引き起こす可能性があることが最大のリスクと考えられる。だから、スエーデンではインプラントはほとんどのケースでスクリュー固定式なのだそうだ。

 講演を聴いて、以下の様なことを感じた。インプラント周囲炎は、インプラント治療を行うと一定の確率で起こりうる疾患だ。インプラント周囲粘膜炎は非外科治療で治癒可能だから、なるべくインプラント周囲粘膜炎の段階で発見し、治癒させておく方がよい。結局、天然歯の歯周治療をしっかりとやっていき、天然歯を長く持たせられる歯周治療システムを院内に作っておくことが、インプラントの長期予後をよくすることなのだ。

今日は東京で開催された日本歯周病学会に参加しました。

20141224132123.jpg

 

 前日の夜遅く錦糸町の駅近くのホテルに入ったのですが、翌朝窓を開けてびっくり。

 東京スカイツリーが眼前に迫っていました。

 ここはスカイツリーにアクセスするのに便利なホテルの様です。

 

 

20141224132137.jpg

  午前中は鶴見大学歯学部教授 花田信弘先生の特別講演を聴きました。「口腔衛生学と歯周病学との融合:歯根膜細胞とバイオフィルムのクロストーク」という演題でしたが、とてもよかったです。歯根膜細胞がいかに重要であるか、ということが主題でしたが、それに関して口腔と全身との関連性に関する多くの有益な情報が満載でした。

 たとえば、腸管から細菌が体内に入って菌血症になることはないが、歯肉溝からは比較的容易に菌血症になりやすいこと、その場合口腔では安全な菌であっても、他の部位に移動したとたんに病原性を発揮する菌がいることです。医科領域で行われているいろいろなインプラントの歯の細菌による感染が、結構、高頻度に起こることを聞いて少し驚きました。 

 

 

20141224132151.jpg
 たとえば、人工血管や人工弁は常に歯の細菌が感染する危機にさらされています。あるいは、整形外科領域で体内に埋められるインプラントが感染する場合、歯科領域の細菌感染が多いそうです。あるいは形成外科領域で行われるシリコンインプラントも、結構多くの歯科領域の細菌感染が報告されているようです。あるいは、補助人工心臓も感染に弱い欠点を有していますが、これもまた歯科領域の細菌が感染するようです。 あるいは切断した足から口腔細菌が検出された報告もあるそうです。これらは血行を介して、口腔から遠隔の部位に菌が移動することで障害が起こるのです。また、このような口腔細菌の菌血症が毎日のブラッシングによっても起こる、と聞いてさらに驚きました(ただし、口腔内が不潔な人の場合)。
 
 口腔細菌の菌血症による動脈硬化のメカ二ズムも近年明らかとなって来ました。口腔から血行を介して細菌が動脈内皮細胞に付着し、これを障害することから動脈硬化が始まります。デンタルプラークからアテロームプラークへと変化するのです。
 
  最近、歯科と医科とが連携すると如何に世の中がよくなるか、ということについて思いを巡らしている私にとって、今日の話は本当に歯科と医科の連携の重要性をあらためて感じる機会となりました。  

 

今日は左下6相当部のインプラントに上部クラウンをセットしました。

20141224132442.jpg

 

 本日、装着所定のセラモメタルクラウンはスクリューリテイン方式。

 

 

 

 

20141224132456.jpg

 

 口腔内に装着したところ。

このケースでは現在の天然歯配列から、インプラントに集中して咬合力がかかることが予想さます。
このような将来のトラブルが予想されるケースでは着脱が容易なスクリュー固定式がよいと思います。

 

 

 

20141224132510.jpg

 

 

  装着時デンタルXP撮影。

 

 

 

 

 

 

本日は左上67にアストラテックインプラントを植立しました。

20141224132712.jpg

 以前に抜歯後、GBRを行った左上67相当部に、本日、アストラテックインプラントを2本植立しました。

 ポジションを重視するとわずかに頬側骨が不足し、インプラントの頸部のスレッドが少々露出しました。
 そこでFDBAを不足部に少量補填し、減張切開を加えて粘膜骨膜弁で完全閉鎖縫合しました。
 抜歯時に直ちに抜歯窩の骨補填を行って治癒を待ち、オープンフラップでインプラントを植立する際に必要に応じて追加の骨補填を行った、ということになります。
  このところ、インプラントオペはオーソドックスな方法で行っています。

 

 

20141224132727.jpg

 

 

  術後パノラマXP

 

 

 


 

今日は右上76にセラミッククラウンを装着しました。

20141224132954.jpg

 

 本日装着するジルコニアボンドクラウンです。

 ポーセレンとジルコニアとを焼き付けています。

 

 

 

2014122413306.jpg

 

 本日装着する支台歯。

右上6は形成した際は生活歯でしたが、形成時に露髄した為、冠装着前に抜髄、根管充填を施し、本日、オールセラミック冠装着の運びとなりました。

 

 

 

20141224133017.jpg

 

  装着した右上76ポーセレンジルコニアボンドクラウンです。適合はよいです。

 

 

 

 

20141224133029.jpg

 

 

 

 

 

 

 

今日は右下64インプラントにブリッジを装着しました。

2014122413334.jpg

 

  本日、インプラントに装着するブリッジはスクリューリテイン方式です。

 

 

 

 

20141224133316.jpg

 

 アストラテックosseospeedインプラントのプラットホームに接続されたユニアバットメントの咬合面観。

 このアバットメントのスクリューホールにブリッジを固定するスクリューがネジ留めされます。 

 

 

 

20141224133329.jpg

 ブリッジがネジ留めされ、アクセスホールがコンポジットレジンで封鎖された状態。

ネジ留め式の最大の利点は着脱が容易でインプラント周囲粘膜の炎症の有無を明確に観察できることです。
インプラント周囲炎の予防がインプラント治療の大きなテーマとなっている現在、審美領域以外はスクリュー固定式の方がインプラント周囲を炎症の無い状態に維持し易いように思います。 

 

 

 

20141224133341.jpg

 

 

  同ブリッジのメタルフレームを試適した際に撮影したデンタルXP。 

 

 

 

 

今日は左上2の抜歯後、ソケットプリザベーションをしました。

20141224133617.jpg

 

 左上唇側歯肉にはフィステルが見られます。

歯根破折を疑ってデンタルXPを撮影したところ、やはりそうでした。

 

 

 

 

20141224133629.jpg

 

 

 矢印が破折部分。 

 

 

 

 

 

 

20141224133641.jpg

 

 そこで左上2を抜歯しました。 

 

 

 

 

20141224133655.jpg

 

  後続の補綴治療として、ブリッジとインプラントの二つの選択肢があります。

いずれにせよ、歯槽骨量を確保しておくことは意味があるので、ただちにFDBAを用いてソケットプリザベーションを行いました。

 

 

 

ページ上部へ