2015年8月
今日は高松高校49年卒同窓会に出席しました。
ところで、当時の教師の先生方も多数招待されていましたが、みなさん異常に若々しいのには驚き!80歳は過ぎているはずなのに。スピーチはしっかりとし、立ち居振る舞いもかくしゃくとしておられました。教師は若い!おそらく退職されても、地域のコミュニティーのお世話をしたり、地域の歴史を編纂したり、講演をしたり、海外旅行をしたりと、好奇心を持ち、チャレンジしていく精神が若さの秘訣なのだろうと推測します。
我々の世代も、勤め人は間もなく定年を迎えるでしょうが、退職後もテーマを見つけ、チャレンジし続ける生活を送ることが出来れば、恩師の先生方のようにいつまでも若々しくいられるでしょう。
僕はそうありたいと思っています。
今日はインプラント周囲炎オペの経過観察をしました。
このケースは昨年の6月、インプラント周囲炎のオペをしています。その内容は特別なものではなく、天然歯の歯周炎に対して行う歯肉剥離ソウハ術と基本的に同じです。インプラント体表面に付着している炎症を引き起こす原因物質を丁寧に除去しただけです。骨を補填したり、特別なことはしていません。ただ起炎物質を取り除くだけのシンプルな治療でも、ある程度、マージナルボーンの喪失は回復してくるようです。右の写真はオペ後約1年のものですが、ある程度マージナルボーンが出来ています。
インプラント治療を行うにあたっての禁煙の重要性について
二本のインプラントのうち、黄色の破線で囲んだものは、インプラント埋入後10日目のものです。数か月前にインプラント埋入後、間もなく治癒不全に陥ってインプラントが脱離したため、10日前に再度、埋入したものです。このケースのインプラント治療の失敗原因は喫煙と考えています。
インプラントの治癒不全の一因に喫煙があります。喫煙習慣は明らかにインプラントを顎骨内に埋めた後の治癒を悪くします。
日本歯周病学会のインプラント治療のガイドラインにおいても、喫煙がインプラント喪失の最大の原因であることが明記されています。また、日本口腔インプラント学会のインプラント治療指針においても同様で、「喫煙は,歯周組織の治癒や健康維持を阻害することにより,オッセオインテグレーションの 獲得と維持に影響を与える 。このようなことから,喫煙者へのインプラント治療は行うべきではなく,行う場合には禁煙 させる.少なくとも,インプラント体埋入手術前後の3週程度は禁煙が必要である」と明記されています。
再度の埋入に当たっては、患者さまに禁煙をお願いしていることはいうまでもありません。
親知らずを抜歯した方が良いケースについて
親知らずは必ずしも抜歯しなければいけないとは限りませんが、抜歯すべきか、しなくてもよいかは、その親知らずの生え方によります。中途半端に顔をのぞかせ、プラークの停滞の原因となる場合は抜歯した方が良いです。手前の第二大臼歯の存続を脅かすことがあるからです。
今日のケースでは、智歯周囲炎の原因となった親知らずを抜歯しても、手前の7番の遠心根面に大きな齲蝕が認められます。7番は歯髄炎を起こしており、根管治療を行う必要があるのですが、根面齲蝕が骨内に及ぶ場合は、歯を挺出させない限り完全な根管治療が不可能となり、結局抜歯となる可能性があります。ですから、放置すると手前の7番が齲蝕でダメになるような場合は、親知らずを早めに抜いておくことは良いことです。
今日は右上7インプラントの咬合時の違和感の原因を調べました。
今日は、インプラント治療後のメンテ中の患者様が、インプラント部の咬合時の軽度の違和感を訴えられたので、その原因を調べました。右上7インプラントの遠心ポケットは6ミリと深く、プロービング時の出血を認めました。デンタルXPでは、顕著な骨レベルの変化は認められませんが、ごくわずかにマージナルボーンロスが始まっているようにも見えます.初期のインプラント周囲炎を疑って、浸麻下でポケット内のセラミック冠マージン部分とアバットメント部分のデブライドメントを行いました。