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2011年6月

エピソード2.今日は右下顎臼歯部にアストラテックインプラントを植立しました。

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 術前のCTで、植立予定部位の解剖学的状況をしっかり把握しておきます。

 

 

 

 

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  右下6粗当部にアストラテックンプラント4.0ST 長さ11mmをCT画像上で植立したシミュレーションです。

 
 インプラントの頬舌的な骨や、下歯槽菅との距離が確保されている状況が確認できます。

 

 

 

 

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 オーソドックスにオープンフラップ法で植立しました。

 

 

 

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  ゼブラアバットメントをフィクスチャーに乗せ、1回法でオペを修了しました。

 

 

 

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 植立後のパノラマX線写真です。

 

 

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 同デンタルX線写真です。

 

 

 

 

エピソード1. 今日は歯周病で義歯が不適合となり、咬合不全から顎位が不安定となったケースに、顎位を安定化させるための治療用暫間義歯を装着しました。

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 僅かに残存している上下の歯はほとんどがグラグラです。
 
 義歯が合わなくなってしまい、咬めないものですから顎位が不安定になっています。
 
 このままでは、抜歯後、インプラント治療をする際に咬み合わせを上手く与えることができません。

 

 

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  そこで咬み合わせのリハビリテーションを行う必要があります。

 上顎はこのようなクラスプ(歯に掛ける止め金)を使わない義歯を設計しました。
 
 歯が動揺しているので、クラスプがあると歯の移動によって義歯も移動してしまい、計算された咬み合わせを与えにくいからです。
 
 また止め金や大きな面積の床は発音障害や異物感の原因になるので、このように床面積も出来る限り小さくしてみました。
 
 
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  下顎も同様で、クラスプを使っていません。

 

 

 

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 口腔内に装着したところです。
 
 なるべく、自然に、楽に、下顎が閉じたところで多くの上下の人工歯が同時に嵌合する様に咬合調整をしました。
 
 右臼歯部、前歯部、左臼歯部に咬合紙を入れてまっすぐ咬んでもらい、咬合紙を横に引っ張ると、どの部位でも咬合紙が抜けてこないことを確認しました。
 

 

 

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 上顎の暫間部分義歯の咬合面観です。

 

 

 

 

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  下顎の暫間部分義歯の咬合面観です。

 
 これでしばらく咬合調整をしながら経過観察し、顎位の安定が得られたら一気に残存歯を抜歯し、今度は暫間総義歯に移行します。
 
 そして、数カ月後にインプラントを植立する予定です。
 
 
 

今日は左下顎臼歯部のストローマンインプラントに上部冠を装着しました。

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 インプラント専門ラボ アトリエココロから、左下67ストローマンインプラントの上部に装着するセラモメタル連結冠が届きました。
 
 左下7は歯冠長を長く出来ないことから、今回はスクリューリテイン方式としました。

 

 

 

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 上部構造の装着の前に、飛び出た部分の内部にネジ穴構造を持つsynOctaアバットメントをインプラントフィクスチャーに装着しておきます。
 
 これでインプラントフィクスチャーに上部構造をネジ止め固定出来る様になります。

 

 

 

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 内部に固定用スクリューが貫通するホールを有するセラモメタル連結冠です。

 

 

 

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  このセラモメタル連結冠をsynOctaアバットメントに乗せ、スクリュー固定します。

 
 これは、術者により、適宜、着脱可能です。
 
 インプラント周囲歯肉の観察を行いやすい機構といえます。
 

 

 

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 口腔内の左下67のフィクスチャーにsynOctaアバットメントを接続する直前の状態です。
 
 インプラント周囲には炎症がなく、きれいな歯肉が見られます。

 

 

 

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 このようなセラモメタル連結冠を装着しました。
 
 スクリューのアクセスホールはコンポジットレジンで封鎖します。

 

 

 

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 上部冠装着後のデンタルX線写真です。

 

 

 

 

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  歯間部には歯間ブラシが挿入可能であることを必ずチェックする必要があります。

 
 もし、ブラシが通過できないようだとインプラント周囲歯肉にプラークの停滞が起こり、インプラント周囲炎が起こるので、清掃性の確認は極めて重要です。
 
 
 

エピソード1。今日は上顎のインプラントブリッジの精密印象を行いました。

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 現在、上顎に8本のアストラテックインプラントが植立されており、その上にプロビジョナルブリッジが装着されています。

 

 

 

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  スクリューリテインタイプのプロビジョナルブリッジを仮着して、1年余り様子を見てきましたが、咬み合わせ、発音、等に問題がないようです。

 
 そこで、今回ファイナルのセラモメタルブリッジを作製することにしました。

 

 

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 各インプラントフィクスチャーに印象用トランスファーコーピングを接続します。
 
 このコーピングはスクリューでインプラントフィクスチャーに正確に固定される機構を持っています。
 
 印象採得後、このスクリューを解除すると、コーピングはフィクスチャーからはずれます。

 

 

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 シリコン精密印象に各コーピングが上手くピックアップされました。

 

 

 

今日は水平埋伏の親知らずの抜歯を2例しました。

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 1例目は左下8の水平埋伏です。

 

 

 

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 このケースでは抜歯後、上顎洞との交通を認めたので、抜歯窩にアテロコラーゲンを留置しました。

 

 

 

 

今日は上顎無歯顎症例で、インプラント植立即時荷重を行いました。

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 術前の上顎の状態です。
 
 歯槽堤の吸収が著明で、総義歯の安定には不利な状況です。

 

 

 

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 CTサージカルガイドを粘膜上に固定し、フラップレスでインプラントを植立します。

 

 

 

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  6本のアストラテックインプラントが植立されました。

 
 ここから直ちに仮のワンピースブリッジを作製していきます。
 
 今回はインプラントの互いの平行性がないので、フィクスチャーにユニアバットメントを接続し、スクリュー固定式のブリッジにすることにしました。

 

 

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 テクニシャンの協力を得て、数時間後にこのようなレジン製のワンピースブリッジが出来上がりました。
 
 仮のブリッジですから、今後形態は清掃性、発音、等を考慮して適宜修正を加えていきます。

 

 

 

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  レジン製ワンピースブリッジが口腔内に装着されたところです。

 
 患者さんには当分の間、流動食のみを摂って頂きます。

 

 

 

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  即時荷重されるブリッジが装着された状態のパノラマX線写真です。

 
 右上の奥から二番目のインプラントは初期固定がやや不足していたので、ブリッジの支持から外しました。

 

 

 

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 浜崎テクニシャンに頑張って頂いたおかげで、無事にプロビジョナルブリッジが作製されました。

 

 

 

 

今日は右下7にアストラテックインプラントを単独植立しました。

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 手術前にCT撮影をしておくと、植立予定部位に対して使用予定のインプラントを画像上で植立シミュレーションすることが出来ます。
 
 右の写真は右下7相当部にアストラテックインプラントST4.5、長さ11mmを画像上で植立してみたものです。

 

 

 

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  インプラント植立の際は、CT撮影の際に使用したこのようなステントをサージカルガイドとして用います。

 

 

 

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  フラップレスで植立しました。

 
 手術前にCT撮影をしておけば、フラップレス手術が安全に行えます。

 

 

 

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 ゼブラヒーリングアバットを装着したところです。

 

 

 

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 手術後に撮影したデンタルX線写真です。

 

 

 

 

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 同パノラマX線写真です。

 

 

 

今日は大阪で行われたメデントのセミナーを受講してきました。

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 午前中は、インプラントの“オッセオインテグレーション”とはインプラントと周囲骨とのどのような関係を意味するのか、という最新の学理の講義がありました。
 
 午後は打って変わって、インプラントクリニックの経営手法、財務諸表の読み方、キャッシュフロー計算書の重要性、などの興味深い内容でした。
 
 伊東先生は本当に素晴らしい。
 “学理で身を立てる”という志を持つ自分にとって、偉大なメンターであります。
世界の最先端の学理をベースとした高度先端診療を持続展開出来る知性と、財務諸表を読み解き経営診断する経営コンサルタントの頭脳を併せ持つ天才に少しでも追いつきたいものです。

 

今日は1週間前に行ったインプラント植立即時レストレーションの経過観察をしました。

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 術後1週間の状態です。
 
 特に痛みや違和感を訴えられず、“調子良いです”とおっしゃっていました。
 
 インプラントの周囲の歯肉はきれいです。

 

 

今日は垂直性骨吸収を伴っている右上4歯周炎のフラップオペをしました。

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 2週間前に右上小臼歯部の歯肉に腫脹が出現しました。

 

 

 

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  デンタルX線検査で、右上4の近心側に歯頸部から根尖にかけて透過像を認めました。

 
 この部分は歯周ポケットが10mm存在し、深い垂直性骨吸収が予想されました。

 

 

 

 

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  フラップを開けてみると、やはり右上4の近心側には垂直性骨吸収が存在していました。

 
 写真は骨欠損部に充満している不良肉芽や根面歯石を十分に掻爬し終わったところです。

 

 

 

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  近心側にのみ歯頸部から根尖に至る3壁性の深い骨欠損が認められました。

 
 このような形で起こる骨吸収の背景には外傷性咬合の関与を考慮しないといけません。

 

 

 

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 骨欠損部に人工骨を補填しました。

 

 

 

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 歯間部歯肉はマットレス変法で縫合して手術を終わりました。

 

 

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  術後のデンタルX線写真です。

 
 右上4近心側には補填された人工骨の不透過像が見られます。
 
 この後、右上4を隣在歯と暫間固定しました。
 
 
 
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