症例紹介
今日は上顎第一大臼歯を抜歯して、抜歯窩から上顎洞内洗浄をしました。
右上第一大臼歯は歯周病(P4)になっていて動揺が著明なので、本日、抜歯しました。
患者さんは慢性上顎洞炎で耳鼻科に通院しておられますが、歯性上顎洞炎だと思われます。
上顎洞炎は、耳鼻科領域由来のものと歯科領域由来のものの二種類あり、歯科領域のものは虫歯や歯周病が原因となります。
今日は上顎前歯にプロビジョナルブリッジを仮着しました。
初診時の口腔内所見です。
治療方針として、矯正をする時間的猶予がないことから、右上2を抜歯し、右上③2①ブリッジで審美的に歯列を整える計画を立てました。
そこで、先ず約一カ月前に右上2を抜歯しました。
今日は右上顎臼歯部インプラント埋入窩が上顎洞と交通し、洞内からの排膿のため、オペが中止になりました。
そこで、サクションの尖端につけたビニールチューブと、生食水を入れたシリンジの洗浄針をインプラント埋入窩から上顎洞内に挿入し、洗浄液が透明になるまで洞内を十分洗浄しました。
今日は左上4を抜歯し、ソケットプリザベーションをしました。
左上4は根面ウ蝕が顕著で、上部冠の動揺をきたしたため、今回、抜歯することになりました。
抜歯した結果、抜歯窩とそれに隣接した結構大きな骨空隙を認めました。
この空隙をFDBAで補填しました。
その上方をCGFメンブレンを4枚重ねてカバーします。
CGFメンブレンをオープンバリアメンブレンとして使用しています。
今日は左下6のFOPをしました。
82歳女性の患者様ですが、以前から左下6の歯肉がときどき腫れる症状を繰り返していました。
しかし、デンタルX線では、特別の異常を指摘できません。
そこで、原因を特定するために歯肉剥離して肉眼観察にうってでたところ、やはり近心根に破折線を認めました。
本日は歯周病で咬合崩壊を起こしている患者さんの臼歯を抜歯しました。
右は重度歯周病の患者さまのパノラマX線写真です。
すべての歯の歯周病の状態を精査し、右上876、左上45、右下65、左下6を抜歯させて頂き、前歯はブリッジで、臼歯は部分義歯で咬合を回復する計画を立てました。
先ず、このようなプロビジョナルブリッジをかろうじて歯根膜感覚を期待できる上顎前歯に装着して、ある程度まで下顎の位置を定め、精神的に落ちついて頂いた後に、本日、左上45を抜歯させて頂きました。
今日はインプラント学会2日目です。
当然といえば当然だが、天然歯の病気である歯周病はしっかりとしたプロトコール下で管理されれば治癒し、そして予防も可能なことはすでに明白であるゆえ、インプラント周囲炎も理屈にかなう手当を治療後も継続すれば予防可能であり、また治癒させる事も可能なことは理論上確信していたが、船越先生の実績を伴う発表を聴き、歯周病の管理のできる良心的な歯科医のもとでインプラント治療がなされ、しっかりとしたアフターケアを受けることがインプラントの長期予後のために極めて重要であることを再認識させられた。埋入の本数だけを誇る打ちっぱなしのインプラント歯科医は、間もなくインプラント業界から消え去るだろう。 三人目は恩師であり、わが国屈指の歯周病専門医である船越栄次先生で、「歯周炎患者におけるインプラント治療のリスク回避」という演題の講演だった。最近のインプラント学会でのトピックスになっているように、インプラント周囲炎の罹患率はかなり高い(40%程度)ことがわかってきており、特に歯周病で歯を失った患者さんではその傾向が顕著であることが知られてきている昨今であるが、船越先生の講演では、インプラント治療に入る前に歯周病の治療を徹底的に行えば、インプラントの長期予後は良好であることが報告され、われわれを安心させてくれた。
今日は博多で開催された日本口腔インプラント学会に参加しました。
今回の日本口腔インプラント学会は「より適切で確実なインプラント治療へ」というテーマで福岡国際会議場と、それに隣接する福岡サンパレスホールで開催された。
初日の午前は、メインホールで行われた“臨床の疑問に答える”というテーマのセッションを午前9時から12時まで連続で聴講した。
当然、インプラント周囲炎の管理の観点から最近の主流となってきているスクリューリテイン方式が前提となるが、この方式の弱点であるスクリューホールが機能咬頭に設定される可能性を克服する方法として、インプラント植立手術以前のコンピューターによるシミュレーションサージェリーにおいて、テクニシャンと歯科医がコラボしてインプラントのプレイスメントを決定するやり方の提案は良いアイデアだと思った。コンピューターシミュレーションでは、インプラント植立以前の段階で最終補綴物の三次元形態がコンピューター画面上の口腔に反映され、機能咬頭を避ける位置にインプラントをプレイスすることも、慎重に位置決めすれば可能となるからだ。
スクリューホールが機能咬頭に来ない限り、スクリューリテイン方式はセメントリテイン方式に対して圧倒的に優位性を持つ。したがって、デンタルクリニックとデンタルラボが、同じシミュレーションソフトを共有するアイデアは非常に有用だと思う。そして、デジタル化が進む近未来では、実際そうなるだろう。
午後のセッションは海外招待講演を聴講した。最初の演者は著名なノースカロライナ大学のリンドン・クーパー先生で、“On the role of Monolithic Zirconia restorations in implant Prosthodontics”という演題の講演をされた。
今日は上顎前歯部の歯冠長延長術をしました。
不適合な冠を長い間入れていると、冠と支台歯との隙間から細菌が侵入して虫歯になります。
歯肉弁を復位後、緩く縫合して処置終了。
今日は右上顎5部にインプラントを植立しました。
オープンフラップで右上歯槽骨を露出しました。
最後にアストラテックインプラント・osseospeedTX 径4.0 長さ9mmを植立しました。
インプラント植立後のデンタルX線写真です。