2011年4月
今日は先日、上顎に埋入したストローマンインプラントの埋入位置を修正しました。
先日、埋入したストローマンインプラントの埋入位置を修正しました。
左上3相当部に埋入したインプラントを一度除去し、左上4相当部に埋入し直しました。
埋入後二週間ではまだオッセオインテグレーションは獲得されておらず、逆回転で骨から取り外せました。
生じた骨欠損部にはオスフェリオンを補填しました。
上顎はあと1本追加し、4本のインプラント支持によるオーヴァーデンチャーを作製する予定です。
今日は2011.03.07で報告した口腔前提形成術の経過観察をする機会がありました。
2011.03.07で報告したレーザーで切りっぱなしの口腔前提形成術の術後経過です。頬側に2~3mmの付着歯肉の形成が見られます。
当然、後戻りを起こしていますが、この程度まで付着歯肉が獲得されたらプラークコントロールに支障はないでしょう。
今日は3年半前に上部冠を装着したザイーブインプラントの経過観察をする機会がありました。
右下7,6にXive インプラントが2本植立されています。頬側歯頸部歯肉は少し退縮し、ラフサーフェイスが少々露出しています。
デンタルX線写真で歯槽骨が水平的に吸収している状態が認められます。
実はインプラント部の歯槽骨の水平的な吸収は3年半前の上部冠作成時に既に認めていました。
これはインプラント埋入と同時に垂直的な骨造成を同時に施行したところ、オッセオインテグレーションを獲得する前に骨補填材が失われ、骨の垂直的高さが減少したことに拠ります。
トランスファーコーピング装着時に既にプラットフォームが歯槽骨縁レベルより上方に位置していることがわかります。
Xive インプラントは本来ボーンレベルインプラントですが、インプラント植立時からティッシュレベルインプラントとして機能していたことになります。
この状態でも特に問題なく経過しています。
ボーンレベルインプラントは少し浅く埋めるとマイクロギャップが骨縁上に位置することになり、骨レベルの安定につながるということです。
今日は下顎にストローマンインプラントを植立しました。
今日のポイントは下顎管までの距離が短いので、これを損傷しないように植立することです。
そこで、ストローマンスタンダードインプラント レギュラーネック径4.1mm、長さ8ミリを用いました。
オープンフラップで普通に植立しています。
術式は全くオーソドックスですが、術前にCT画像を何度も何度も脳裏に焼き付け、シュミレーションのインプラント先端と下顎管までの距離が最低1ミリ確保できるイメージを焼付ました。
イメージ通り、わずかに遠心傾斜させ、下顎管から1~1.5mm上方に尖端を位置させる事が出来ました。
歯周病の治療の一環として臼歯部の咬合支持を確保する目的で、左右の下顎の第一大臼歯部にインプラントを植立したものです。
今日は下顎前歯のインプラントの経過観察をする機会がありました。
下顎前歯部にインプラントが植立されて6年4カ月が経過しました。
歯槽骨が大きく欠損していますが、顔面多発骨折で下顎は前歯が歯槽骨ごと喪失したものです。
私自身が顔面骨骨折の手術をし、その後下顎は歯槽骨再建も行ったのですが骨レベルは完全に元通りには回復していません。
しかし、マージナルボーンレベルは安定しており、インプラント植立時と比較してほとんど変化していません。
それは歯間空隙を大きくとり、歯間ブラシが容易に通過するように配慮した結果、唾液の流通性も抜群に良く、インプラントと歯肉との境目にプラークが溜まりにくいからだと思います。
審美性があまり要求されない状況では、歯間乳頭の再建にこだわることなく、清掃性の確保を第一に歯周環境を構築することは間違いなく良好な長期予後につながると確信しています。
今日は作製中のノーベルバイオケアインプラントの上部冠の試適を行いました。
他院で数年前に植立したノーベルバイオケアインプラントの上部冠が壊れたので、今回、当院で再製を行うことになりました。
今日は上部構造のメタルフレームの適合をチェックしました。
メタルフレームは、咬合面にアクセスホールが設けられており、咬合面からインプラント上面に向かって矢印方向にスクリューを締めることによりインプラントに固定される仕組です。
フレームとインプラント(ノーベルバイオケア社リプレイスセレクト)との適合は良好でした。