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2011年4月

今日はオールセラミッククラウンのシェードテイキングに、テクニシャンの植村氏に立ち会って頂きました。

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 右上の4は捻転しているので形は何となく変ですが、それでも審美性は大切にしたい部位です。
 
 e-Maxというオールセラミッククラウンを試適しています。

 

 

 

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  やはり歯頸部の自然な色調は光を遮断するポーセレンメタルボンドでは出せない風合いであり、オールセラミックの素晴らしさです。

 

 

 

 

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  地元のデンタルラボ・アートアンドサイエンス社の植村氏が立ち会ってくださいました。

 やはり微妙な風合いの再現には、現場で感じ取るヒトの感性を必要とすると思います。

 

 

 

 

 

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 結局,今回は使用する必要がありませんでしたが、彼が現場で使用しているステインのキットや切削研磨の道具です。
 
 どんなにCAD/CAMが主流となってきても、こういった感性にたよる昔ながらの仕事が今後も歯科の現場から無くなることはないでしょう。

 

 

 

 

今日は大阪で行われたメデントインストラクタートレーニングコースに参加してきました。

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 今日の午前中の講義は、新福泰弘先生によるケースプレゼンテーションでした。
 
 多くのインプラント症例が供覧され、大変勉強になりました。
 
 特に、必ずしもいい結果が出なかったときに、最後まで責任を持ってリカバリーに全力を傾けることが臨床医として決定的に重要な姿勢だ、とおっしゃる意見に全く同感でした。

 

 

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 メデントには凄い先生がいらっしゃいます。
 新福泰弘先生もその一人です。
 
 この先生の講演を記録したDVD“インプラント経営革命2.0”は僕も購入してます。
 
 経営感覚がとても素晴らしいだけでなく、インプラントの治療技術も大変に素晴らしく、何よりもその勉強量と情報収集に取り組む圧倒的にエネルギッシュな姿勢に尊敬の念を抱きます。
 
 成功されている先生方の共通点は、全員勉強熱心である、ということです。

 

 

今日は上顎の義歯に馴染めず、大変困っていらっしゃる患者さんがお見えになりました。

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 現在まで使用しておられた上顎の部分床義歯です。
 
 2本の歯に止め金が掛かって維持される仕組みですが、その2本の歯が動揺し始めた為、義歯が不安定になってしまったようです。
 
 また嘔吐反射が強く、元々数年前の義歯作製直後から装着時の違和感を強く感じておられたそうです。

 

 

 

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  確かに右上の2本の小臼歯はかなり動揺していました。

 

 

 

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  義歯に対して違和感が強く感じられる場合には、インプラントが良い解決策になります。上顎の2本の動揺歯を抜歯後、インプラントを6本植立してボーンアンカードブリッジを作製する治療法をご提案させて頂きました。

 
 下顎は現在の部分床義歯のままで問題ないようです。
 
 
 
 

今日は下顎臼歯部のノーベルバイオケアインプラントの最終上部冠が完成しました。

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 数年前に植立されたノーベルバイオケアインプラントです。
 
 インプラント上面にはマルチアバットメントが接続されていて、上部冠がスクリュー固定されるためのネジ穴が用意されています。

 

 

 

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 今回のセラモメタル冠はスクリュー固定式です。
 
 咬合面のアクセスホールを経由してスクリューをマルチアバットメントのネジ穴にねじ込むことにより、上部冠とインプラントが固定される仕組みです。
 
 スクリュー固定方式は経過観察時に容易に冠を除去出来るので、インプラント周囲粘膜の観察や清掃に大変便利です。

 

 

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  装着される前のセラモメタル冠の咬合面観です。

 
 咬合面にスクリューのアクセスホールが設けられています。

 

 

 

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  インプラントにスクリュー固定されたセラモメタル冠の咬合面観です。

 
 スクリューのアクセスホールはコンポジットレジンで封鎖します。

 

 

 

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 同セラモメタル冠の側面観です。

 

 

 

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 装着されたセラモメタル冠のデンタルX線写真です。

 

 

 

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 今回のセラモメタル冠の装着で下顎歯列のレストレーションは完了しました。

 

 

 

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 今後は上顎のボーンアンカードブリッジの作製に着手する予定です。

 

 

 

今日は上顎前歯のアストラテックインプラントにセラモメタルブリッジをセットしました。

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 右上4,3,1、左上1相当部に4本のアストラテックインプラントが植立されています。
周囲の歯肉の厚みは十分です。
 
 左上2,3、は天然歯がプレパレーションされています。
 

 

 

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  4本のインプラントの上にチタン製アバットメントが接続されました。

 このアバットメントはCAD/CAMで削り出して作製されたものです。

 

 

 

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 4本のインプラントの上部に装着するセラモメタルブリッジの内面です。

 

 

 

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 2本の天然歯に装着するセラモメタルクラウンの内面です。

 

 

 

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  セラモメタルブリッジとセラモメタルクラウンがそれぞれインプラントと天然歯に装着されました。

 適合は良好です。
 
 歯間乳頭部には、歯間ブラシが楽に入る程度のスペースが確保されています。

 

 

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 同ブリッジとクラウンの咬合面観です。

 

 

 

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 上部にブリッジが装着された右上4,3相当部アストラテックインプラントのデンタルX線写真です。

 

 

 

 

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 上部にブリッジが装着された右上1,左上1相当部アストラテックインプラントのデンタルX線写真です。

 

 

 

 

 

 

 

今日は近々インプラント治療を予定している上顎無歯顎のケースのCT撮影をさせて頂きました。

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 上顎は完全な無歯顎です。
 
 上顎にインプラントを植立し、ボーンアンカードブリッジを作製する予定です。
 

 

 

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  CT撮影用テンプレートを装着した状態です。

 このような装置を口腔に装着してCT撮影をさせて頂きます。

 

 

 

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 パノラマ断層上の右臼歯部の緑色の線に一致する部位のオルソラジアル断面を下の写真に示します。

 

 

 

 

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  歯槽頂から洞底まで5mm程しかないことがわかります。

 アストラテックインプラント4.5STの植立をシミュレーションするとこんな感じになります。
 
 インプラント植立時に、インプラント植立に先立って埋入窩から骨補填材を洞底に送り込むソケットリフティングを併用する必要があります。

 

 

 

今日は近々インプラント治療を予定しているケースの抜歯の準備として、歯石除去と直後に装着する即時義歯の咬合採得をしました。

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 上顎のすべての歯と右下顎の臼歯部は歯周病による動揺が著明で、先ずこれらの歯の抜歯を行います。

 

 

 

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  抜歯した後、即時に装着できる仮の義歯が必要ですので、現在仮義歯を製作中です。

 

 

 

 

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  上下の歯の咬み合わせをワックスで記録した後、この咬合記録に基づいて石膏模型を咬合器に付着します。

 
 そして、石膏模型上で抜歯予定の歯をあらかじめ削りとばした状態で義歯を作製しておくことで、抜歯後即時に義歯を装着することが可能になります。
 
 インプラントは抜歯して1~2ヶ月後に植立し、同時に暫間インプラント支持によるプロビジョナルブリッジを装着する予定です。
 
 
 
 

今日は下顎臼歯部のアンキロスインプラントの経過観察をする機会がありました。

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 左下6にアンキロスインプラントが入っています。
 
 上部にセラモメタル冠が装着されて2年3ヶ月が経過しました。
 本日、メンテナンスにおいでになられた際に写真を撮らせていただきました。

 

 

 

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 インプラント周囲粘膜に炎症は見られません。
 
 いい感じの歯肉です。

 

 

 

 

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 本日のインプラント部のデンタルX線写真です。
 
 インプラントプラットホーム上方に骨の添加が見られます。
 
 下の写真は2年3ヶ月前のデンタルX線写真ですが、ほとんどマージナルボーンレベルは変化していません。

 

 

 

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 2年3ヶ月前のデンタルX線写真。

 

 

 

 

今日は昨日の上顎前歯部の無歯顎ケースのCTを撮影させて頂きました。

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 上顎前歯部の歯槽の幅は歯肉の上から眺めると結構あるように見えます。

 

 

 

 

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 しかし、CT画像を観察すると、歯槽骨の唇舌的幅径はそれほど厚いわけではありません。
 
 緑の線の部位のオルソラジアル断面を下の写真で示します。

 

 

 

 

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  歯槽の唇舌的幅は狭いところで4mm程度しかありません。

 
 この状況に対して、狭小骨を器具で徐々に拡げていく方法では骨内血行を圧迫により阻害しそうな気がするので、フラップレスで埋入窩を形成し、径3.3mmのナローネックインプラントを植立した後、GBRと結合組織移植で歯槽幅の増大を目指す方法を今のところ考えています。
 
 
 
 
 

今日は近々、インプラント植立を予定している上顎前歯部の肉眼的観察をしました。

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 昨年の9月の初診時の上顎前歯部の状態です。
 
 上顎前歯を抜歯して、インプラント治療を行う治療方針をたてました。

 

 

 

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  3本の前歯を抜歯した直後の状態です。

 

 

 

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  即時に右の写真の様な仮義歯を入れ、歯が無くなって見かけが悪くならないように配慮しました。

 通常の義歯と違って前歯部にはフランジと呼ばれる歯肉の上に乗るスカートの部分がありません。

 

 

 

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  こういう形態の仮義歯を抜歯後直ちに装着すると、人工歯の辺縁が抜歯窩に食い込む形で歯肉を後方から前方にサポートしてくれることを期待できます。

 これは昨年、Dr.ロバート・ラムから教わった歯間乳頭保存の方法です。

 

 

 

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 抜歯後40日目の状態です。

 まだ歯間乳頭のスキャロップ形態が温存されています。

 

 

 

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  本日の状態です。抜歯してから5カ月余りたちます。

 歯肉が委縮してスキャロップ形態が薄らいできています。
 
 迫力ある歯間乳頭は無くなっていますが、だからと言ってDr.ロバートラムの方法に疑問は抱いていません。
 実は思い当たる点があるのです。

 

 

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  術後、夜間もこの仮義歯を装着させる指示を忘れていた為、一時期まで患者は夜、義歯を外していたことが発覚したのです。

 Dr.ロバート・ラムの方法は、4カ月間、 24時間連続使用を患者に指示したあと、インプラント埋入、即時レストレーションで豊富な歯間乳頭を維持するというものです。
 一度、義歯を使用しない時期が出来ると歯肉が虚脱し、ある時期を境に人工歯辺縁が歯肉の唇側に来るようになったのです。ちょっと残念です。
 
 右の写真は本日の仮義歯装着状態です。
 
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