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院長ブログ

抜歯後の止血処置

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右のデンタルX線写真の上顎5番の根尖には大きな透過像があり,抜歯の適応です.このような歯を抜歯した場合,通常,ガーゼを30分程度咬んでいただいて,止血を図ります.しかし,ガーゼを咬まなくとも,抜歯後,即座に止血させる方法があります.それは,抜歯窩に何らかの物質を詰めることです.通常,市販の吸収性コラーゲンを使用しますが,あえて市販のものを使わなくとも,止血させる方法は他にもあります.自己血から取り出して遠心分離で創るフィブリンです.

 

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通常は,抜歯窩は何もせず,ガーゼを咬んでいただき血餅ができるのを待ちます.この,血餅の中には,治癒が正常に起こるのに必要なすべての成分が含まれているので,血餅を確実に抜歯窩に満たしておけば,治癒を迎える準備としては一応,OKです.

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ところで,この抜歯窩に自己血から生成されるフィブリングルを詰めておけば,さらに止血と治癒が確実になります.フィブリンの中には,抜歯窩の内部に自然に湧き出てくる血液の塊に比較して,治癒に必要な物質が,何倍も濃い濃度で充満しているからです.

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この方法だと,即座に止血ができるので,即時にテンポラリーブリッジの製作も可能です.


 

  

 

 

 

 

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