症例紹介
今日は上顎側切歯のみに強く進行した歯周病について考えました 。
1 この患者さんは上顎両側の側切歯部のみに高度に進行した歯周病を持っておられます。
他の部位にはそれほど進行した歯周病は見られません。
2 両側側切歯のみ、歯根周囲の骨吸収が著明です。それはいったいなぜなのでしょう?
それは前歯の咬み合わせの状況と関係があります。
3 側切歯のみが反対咬合(上下の被蓋が逆)にあり、下顎の側方運動をこの歯がロックしています。
したがって、歯周病に罹患したこの歯に強い外傷が起こり、歯槽骨吸収が進行したと考えられます。
咬み合わせは歯周病の進行とも関係しています。
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