ホーム>院長ブログ>院長ブログ>リーダーの条件
院長ブログ

リーダーの条件

 3月は忙しくて、ブログを書く時間の確保に苦労しているが、今日は最近、思っていることについて書きたい。リーダーの条件について考えている。

 リーダーに必要な条件とは何だろう。先見の明?勇気をもって決断できること?命令を出せること?人を上手につかえること?高い志?熱意を持っていること?人を育てられること?人情の機微を知ること?公明正大?失敗の原因は我にありとする責任感?不撓不屈のあきらめない精神?

 以上のことはすべて真実だろう。このようなことはすべて指導者の条件を論じた本に書いてある。自分は今、自分なりの「リーダーの条件」とは何かという問いかけの答えを見出したが、それは自分の仕事を通じて得た経験からであり、本からではない。たとえトンチンカンな、的外れの解といわれようとかまわない。自分の実体験からつかみ取った自分なりの解であるので、人からなんといわれようと構わない。自分なりの「リーダーの条件」とは、「組織が必要とする仕事の隅々までを把握する能力」であり、「組織が必要とするすべての仕事を実行できる能力」である。自分ができないことを人に命じることには無理がある。リーダーとは命令を出す人間だが、適切な命令を出すためには、自分が出す命令が相手が実行できる命令か、そうでない命令か判断できないと、そもそも適切な命令をだせない。だから自分が出す命令が妥当であるものか、理不尽なものなのか、判別できなければならないのだ。手本を示してこそ、初めて人は動く。だから、手本を示さなければならない。そのためにはリーダーは人に頼む仕事を自らも卓越して実行出来なければならない。

 たとえば、自分は歯科医院の院長だが、院長は歯科医院の仕事のすべてを把握し、実践する能力を必要とする。歯科医師としての診断や治療計画立案能力、治療技術、経理・財務の把握とマネジメントは無論として、歯科衛生士やデンタルアシスタントの診療補助としての仕事であるところの印象を採ること、石膏を流すこと、TEKを作製すること、消毒滅菌、院内清掃、スケーリング、ルートプレーニング、TBI、PMTC、ホワイトニング、メインテナンス、レセプト業務、広報活動、ホームページコンテンツ作製、など、すべての業務に精通していなければならない。

 リーダーの仕事とは人を動かすことであるが、人はリーダーとの連帯感がなければ、リーダの指示通りには決して動かない。リーダとスタッフとは同じ仕事をする仲間なのだ、という意識をスタッフにもってもらえてこそ初めて人を動かせる。リーダーとは指導だけをする人間ではない。スタッフと共に汗を流して働く人間なのだ。

参考図書:松下幸之助著.指導者の条件.PHP研究所.2006.

 

 

トラックバック(0)

トラックバックURL: https://www.nakayamadental.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/847

ページ上部へ