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「ゼロ」にみる理想の仕事観~2~

   堀江貴文氏の「ゼロ」に感銘をうけたので、きょうも同じテーマだ。タイトルの「ゼロ」は、文字どおり、会社も、仕事も、お金も、社会的信用も、すべて失った堀江氏の心身ともにまっさらな状態を意味している。そして、自分の原点を確認するように、再出発にあたっての心境のホンネの部分を本気で語っているので、それがこころにビシビシ伝わってくる。その再出発は「働くこと」で開始され、「働くこと」が人生の意味であり、「働くこと」で人生が創られる、というメッセージを自分はこの本から感じ取った。そして、働くことに対する堀江氏の考え方に対して、自分も全く同意見だ。

 とてもよい内容なので、ここから引用。

『その後、長野刑務所に移送されてからは、介護衛生係という仕事に就くことなった。高齢受刑者や身障受刑者らの世話をする、介護士みたいな仕事だ。お風呂の補助からおむつの世話まで、さらには掃除、洗濯、散髪、ひげ剃りなど、なんでもやった。もちろん、積極的に「やりたい仕事」ではない。それでも、高齢受刑者の体を上げるときのコツをつかんだり、バリカンを使った散髪のテクニックを覚えていくこと、自分の成長を実感することは、楽しいものだった。

 だから僕は、自分が経営者でなかったとしても、たとえば経理部の新入社員だったとしても、その仕事に「やりがい」を見だす自信がある。経理部に配属されたとしたら、より効率的な経理決算システムをつくったり、入力時間を半分で終わらせる工夫をしたりと、どんどん前のめりになって仕事をつくりだしていくだろう。そうやって自らの手でつくり出した仕事は、楽しいに決まっている。

覚えておこう。やりがいとは、業種や職種によって規定されるものではない。そして、「仕事をつくる」とは、なにも新規事業を起ち上げることだけをさすのではない。能動的に取り組むプロセス自体が「仕事をつくる」ことなのだ。

すべては仕事に対する取り組み方の問題であり、やりがいをつくるのも自分なら、やりがいを失うのも自分だ。どんな仕事も楽しく出来るのである。』

引用ここまで。

 ここに理想の仕事観がある。そうなのだ。仕事を創意工夫の対象としたとき、とても楽しいものになるのだ。全く同感だ。ここまで見事に仕事観を表現した文章は目にしたことがない。だから、「ゼロ」を当院の推薦図書としたい。現在のスタッフよ、そして将来のスタッフよ、「ゼロ」を読むべし!

参考図書:堀江貴文. ゼロ. ダイヤモンド社.東京.2013

 

 

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