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院長ブログ

咬合平面へのこだわり

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 以前にも書いたと思うが、自分の臨床の中では咬合平面を重視している。これが正しく設定されないと咬み合わせに使われる筋肉の緊張に左右差や前後差が生じてしまい、その結果、頸椎が傾き、頭痛や肩こりを引き起こし、ひいては脊椎全体のアライメントを歪ませ、腰痛や下肢痛を引き起こしかねないからだ。

 局所だけの治療で咬合平面の是正は出来ないが、全顎的治療ならばそれが可能だ。今回、右上臼歯部の2本のインプラントに上部構造を装着したが、上顎の補綴物に理想的咬合平面を付与することにした。対合、および反対側の上下臼歯の歯冠修復も今回、当院で再製する対象として治療をスタートした。すなわち全顎治療だ。

 

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右上臼歯部インプラントに、このようなジルコニアフルミリングブリッジを装着した。

 

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装着時、対合とは咬合接触していない。上顎の咬合平面を基準として、対合も後でやり替える予定だからだ。

 

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他院で治療を受けられたインプラントがトラブルを起こして当院にお見えになった際の初診時パノラマ。咬合平面は臼歯部で右下に傾斜しており、スピーの弯曲も逆になっている。

6本のインプラントのうち、4本を撤去して新たにインプラント植立させて頂いた。

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右上インプラントにセラミックブリッジが装着された際のパノラマ。まだ治療途中だが、咬合平面とスピーの弯曲が正常化している。

 

 

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