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2013年4月

今日は右上4欠損部にインプラントを植立しました。

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 今日は他院で半年前に抜歯した右上4欠損部にアストラテックOsseospeed implant を植立しました。

歯槽の幅は中央部が抜歯後の骨委縮の為に狭くなっていたので、オーギュメーターで骨幅を拡大しました。
その結果、頬側骨壁はやや若木骨折を起しています。

 

 

 

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 通法に従ってインプラントを植立。

初期固定は良好でした。
頬側骨壁は軟らかいので、インプラントを埋入する際、硬い口蓋骨に押し返されてやや頬側に傾斜させたかも知れません。

 

 

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 術後のデンタルX線写真。

 

 

 

 

 

 

今日は昨年11月28日に行った上顎前歯抜歯窩のソケットプリザベーションの経過観察をしました。

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 本日、経過観察できたケースです。

昨年の11月28日に歯根破折を起こした左上2を抜歯しました。

 

 

 

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   即時に抜歯窩にFDBAを補填し、ソケットプリザベーションを行いました。

 

 

 

 

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  補填した骨をCGFメンブレンでカバーした後、ポンティックの基底面で抜歯窩表面を保護する形で、抜歯窩周囲粘膜の治癒を待ちました。

 

 

 

 

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  同部の本日の状態です(オペ後約4カ月)。

ある程度の歯間乳頭の委縮は認められますが、ソケットプリザベーションを行わなかった場合に比較して、かなり歯槽頂や歯間乳頭の高さが温存されていると思います。

 

 

 

 

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  水平的な幅もかなり温存されています。

ソケットプリザベーションの効果は、Iasella らの論文に見られるように、これを行わなかった場合よりも行った場合の方が有意差を持って抜歯窩の幅と高さが温存されることが確認されています。
 
  Iasella JM et.al. Ridge preservation with freeze -dried bone allograft and a collagen membrane compared to extraction alone for implant site development: a clinical and histologic study in humans. J periodontol. 2003;74(7) :990-999.

今日は左下6を抜歯後、ソケットプリザベーションをしました。

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 左下6は保存不能で抜歯しました。

その後、抜歯窩の徹底ソウハをした後、ソケットプリザベーションを行いました。 

 

 

 

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 AGFと混和した人工骨を抜歯窩に補填します。

 

 

 

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 その表面を5枚のCGFメンブレンでカバーします。

CGFメンブレンの両端は抜歯窩の外側骨壁と粘膜骨膜弁との間に滑り込ませます。

 

 

 

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 緩く縫合して処置完了です。

これはCGFメンブレンを用いたオープンバリヤメンブレンテクニックということになるでしょう。
5枚も重ねると吸収されるのにある程度の時間がかかるので、補填材が流失してくる前に両サイドの粘膜上皮が完全に補填材を被覆してしまうはずです。

 

 

 

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 術後のデンタルX線写真。 

 

 

 

今日は松山で開催された日本臨床歯周病学会中国四国支部研修会でケースプレゼンテーションしました。

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 今日は松山で開催された日本臨床歯周病学会中国四国支部研修会で、私は「重度歯周炎患者に対する歯周治療~適切なインプラントアプローチの考察~」という演題名でケースプレゼンテーションさせて頂きました。

 

 

 

 

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  私の発表の主旨は、咬合崩壊を起こしている重度歯周炎患者においては、その咬合再構成において、生理的顎位を模索し維持していくうえでインプラントは可徹性義歯に比較して有用である、というものでした。

自経例を紹介させて頂くとともに、歯周治療にインプラントを取り入れることに関するいくつかの問題点について若干の考察を加えて発表させて頂きました。

 

 

 

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 私にとって久しぶりのオーラルプレゼンテーションでしたが、発表をまとめるにあたり、自分の症例を振り返って反省出来たり、今後の課題が見つかったりするので、こういう機会を与えられたことは自分にとって本当に有意義でした。

 

 

 

 

 

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当院の歯科衛生士 野村志乃舞さんも、歯科衛生士セクションで、「重度歯周炎患者に対してインプラントを取り入れた歯周治療」という演題名で発表してくれました。

忙しい日々の診療の中で、よく頑張って発表してくれたと感謝しています。
学会なでで発表することで、医療従事者としての姿勢を正すことになり、今後の発展につながるので、私にとっても野村さんにとっても、今回、日本臨床歯周病学会で発表出来てよかったと思います。

 

今日は上顎前歯から小臼歯にかけての暫間固定をしました。

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  本日は、歯周病のために歯槽骨による支持を失って動揺している歯をスーパーボンドで暫間固定しました(矢印)。

“左で咬みにくい”“なんとなくしみる感じがする”という訴えに対応したものです。

 

 

 

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  本ケースでは、歯周病の初期治療はすでに完了しており、すべての部位の歯周ポケットは3ミリ以下です。

左右臼歯部の歯の欠損部にはインプラントを植立し、咬合支持を確保しているのですが、上記の症状がまだあります。
これは、左上345の炎症は消失しているけれども支持骨の喪失があり、それが同部の歯の動揺をきたしていることから、上記の症状につながっているのだろうと判断しました。

 

 

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  左上67の2本のインプラントの上には連結冠を、左下67の2本の天然歯にも連結冠を装着して咬合させています。

大臼歯部の垂直的な咬合圧に対してはインプラントが充分支えていると思うのですが、犬歯と小臼歯が動揺していることより、この部が側方的な限界運動やくいしばりの際に歯の位置が移動し、上記症状を惹き起こしているのかもしれません。本日の暫間固定処置でしばらく様子を見たいと思います。

本日は右上顎第二大臼歯頬側に埋伏している過剰歯を抜歯しました。

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右のデンタルX線写真で、右上7の位置に過剰歯(矢印)が重なって認められます。

この位置の過剰歯の埋伏は珍しいですが、本日はこの埋伏過剰歯の抜歯を行いました。

 

 

 

 

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 頬側の粘膜骨膜弁を切開剥離し、頬側骨を削合すると、埋伏歯の頭が見えてきました。この骨の削合もソノサージェリーで行うと実に容易です。

 

 

 

 

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 摘出した過剰歯。  

 

 

 

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