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症例紹介

今日は筒井塾咬合療法コース第5日目に参加するため、神戸に来ています。

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 今日は神戸で開催された筒井塾の咬合療法コース第5日目にどっぷりと浸りました。

 あまりに濃厚な内容なので、夕方6時の講義が終了した時点でフラフラになりましたが、その内容はとても素晴らしいものでした。
 ここで、そのすべてを書き記すことはできませんが、印象深かった内容を書き留めることにします。

 

 

 

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  午前中はOSASの講義がありました。

 OSASとは obstructive sleep apnea syndromeの略で、閉塞性睡眠時無呼吸症候群と訳されます。上気道の閉塞により睡眠時無呼吸が起こるもので、呼吸運動はあります。上気道が閉塞される原因のうち、下顎が後退することにより気道が閉塞するものは、歯科医によってのみ根治療法が可能となります。医科で行われているnasal CPAPは対症療法にすぎず、それを継続しても治癒させる事は出来ません。また、歯科で行われているスリープスプリントにしても、装着することで単に下顎を前進させるだけの装置ではやはりこの病態を治癒に至らせる事はできません。
 治癒に至らせる事が出来るのは、下顎の位置が前進するように歯列を整えることのみです。 

 

 

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 この下顎の位置を矯正装置等で咬み合わせを整えることによって常に前方に位置付けることによってのみ、気道が拡大され、睡眠時無呼吸は発生しなくなります。

それは歯科医によってのみ可能です、つまり、歯列が狂うことにより、下顎全体が後退することが多くあるのですが、この状態を治せるのは歯列を整えることのできる歯科医だけなのです。

 

 

 

 

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 午後からの講義で印象的だったのは、矯正治療で歯並びが非生理的状態になり、正常な生活が出来なくなり、人生を壊された高校生のエピソードでした。

 具体的には、矯正治療後、息苦しくなり、体調不良に陥り、集中力や思考力が低下して退学を余儀なくされ、やがて精神も病んでいきましたが、筒井歯科で生理的な咬合療法と出会ってようやく心身が回復し、人間らしい生活を取り戻したエピソードが紹介されました。
咬み合わせが歯科医療の名のもとに非生理的な状態へと壊されてしまうと、あらゆる面で人間としての機能が低下し、廃人と化してしまうという話は時々耳にします。

 

 

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  矯正治療を受けたことで人生まで奪われるとは本当に怖いことで、あってはならないことだと思います。しかし、現実には矯正治療でこのように心身が病んでしまう例はとても多いそうです。
  咬み合わせが壊れてしまう現象を咬合崩壊と呼んでいますが、咬合崩壊は矯正治療だけでなく、歯周病やウ蝕で歯を失った状態を放置しても起こり得ますし、不適切な歯科修復治療が行われた場合でも起こります。

 

 

 

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  咬み合わせとは、それほどまでに生体の根幹をなす重要な部分に密接に関与していると言えるでしょう。

 咬み合わせが悪くなれば健康を損なってしまいますが、逆によい咬み合わせになればより元気になるともいえます。
われわれ歯科医は咬み合わせを変化させることが出来る立場にあります。
その責任の重大さをよく自覚し、われわれが世に存在する価値を支える咬合療法を科学的な医療のレベルに高めていかなればならないと心から思います。

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