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症例紹介

今日も左上顎臼歯部を抜歯後、ソケットプリザベーションを行いました。

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  左上6は、高度歯周病で頬側の歯槽骨壁は根尖まで骨吸収をきたしています。

本日はこの左上を抜歯し、同部のソケットプリザベーションを行いました。 

 

 

 

 

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   まず、抜歯し、徹底的に肉芽をソウハしてみると、大きな骨欠損が生じていました。

 

 

 

 

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   この部位に近い将来、インプラントを植立したいので、本日は同部にソケットプリザベーション(抜歯後の骨造成)を行いました。

 

 

 

 

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  骨補填材には、昨日同様、FDBAにエムドゲインを混和したものを用いました。

さらにこれだけではボリュームが不足するので、窩洞の深い部分には含気性の高いハイドロキシアパタイトをボリュームを稼ぐために使用しました。

 

 

 

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   さらに、補填材の表面を吸収性コラーゲン膜でカバーしました。

 

 

 

 

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  続いて、粘膜骨膜弁を高密度PTFE糸で縫合しました。

 

 

 

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  露出した膜表面は止血用コラーゲンをギューギューに圧接し、周囲粘膜とモノフィラメントのナイロン糸で縫合し、リテンションをかけました。

このコラーゲン膜の代わりとして、自己血から作製した血小板濃縮フィブリンでもよいかもしれません。

 

 

 

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   最後に、テンポラリーブリッジを前後の歯に仮着し、オペを終了しました。

 

 

 

 

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  術後のデンタルX線写真です。
 
  高度歯周病で抜歯に至ったケースでは、後続治療としてインプラントを予定する場合、骨量の確保が重要な課題となります。
出来る限り低侵襲で、シンプルな術式がよいと思うのですが、今回行った術式はまだ完全ではなく、今後さらに改良を加え、さらに進化を遂げるでしょう。

 

 

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