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2012年9月

BLOG はじめました。

平素は当サイトをご愛顧賜り、誠にありがとうございます。
今後とも多くのみなさまにご利用いただけるよう、ブログを更新していきますのでよろしくお願いいたします。

今日は上顎前歯部にGBRを行いました。

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  約1年前に、一番上のデンタルXPに示すように歯周病とウ蝕に同時に罹患していた左上1に対して、抜歯と同時にソケットプリザベーションを施しました。 

 

 

 

 

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  その結果、現在、同部の抜歯後の状態は、歯槽幅はまずまずであるものの、高さがやや不足しています。

 

 

 

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  そこで、本日、同部に再びGBRを行いました。

エンベロプフラップを開けると、唇舌的歯槽幅は7ミリありましたが、水平的にも、垂直的にも、もう少しだけ骨のボリュームアップが望まれます。

 

 

 

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  本日、使用した補填材は、FDBAとエムドゲインゲルとを混和したものです。

エムドゲインゲルはゲル状なので、これを補填材と混和すると、適当な粘度が与えられ、操作性が向上します。 

 

 

 

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  これを骨を造成したい歯槽骨の上に積み上げます。

 

 

 

 

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  そして吸収性メンブレンでカバーした後、粘膜弁を復位し、高密度PTFE 糸で縫合します。

骨のボリュームが増大した分、当然、閉鎖創にはならず、大きく膜が露出した状態となります。

 

 

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  膜の露出部分の上にコラーゲンシートを圧接し、このコラーゲン創をさらにモノフィラメントのナイロン糸で縫合し、リテンションをかけます。

このコラーゲンの留置は創の最表層を保護する目的で使用したのですが、この目的には、今手元には作製設備がないのですが、自己血から作製するPRPやPRGF,PRF、CGFなどのフィブリンがよいかも知れません。

 

 

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  高度に進行した歯周病の治療として抜歯を選択した場合、委縮した歯槽骨のボリュームの回復は歯周治療の課題の重要なひとつと考えるので、この技術の確立は歯周病とインプラント治療を専門として取り組む者には極めて重要でしょう。   

 

 

 

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今日は上顎前歯欠損に特殊義歯を装着してみました。

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  現在、右上321、左上123の6本が欠損しています。

上から2番目、3番目の写真の様に、金属床部分義歯が装着されていますが、義歯には抵抗感があり、今回、同部にインプラントを4本植立することになりました。 

 

 

 

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  インプラント植立後に問題になるのは、欠損部の歯をどうやって即時に回復させるか、ということです。

現義歯は、粘膜と適合しているので、インプラントを圧迫するために、植立直後から使用することはできません。
インプラント植立即時レストレーションも考えてみましたが、幼いお子様の体の一部が顔面にヒットする可能性があるということで、これも実現が困難です。

 

 

 

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  そこで、上から4,5番目の様なレジン製の特殊義歯を作製しました。
インプラントの植立予定部位の内面を大きくくり抜いているので、これを装着してもインプラントに接触しないはずです。
 
  前歯の人工歯が下顎の対合歯と強く接触するとレジン床が沈下してインプラントに接触するかもしれないので、前歯が接触しないように咬合調整することが必要でしょう。   

 

 

 

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今日は左下顎臼歯部に、二本のアストラテックインプラントを植立しました。

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  本日は、左下5および7相当部にフラップレスでアストラテックインプラント・オッセオスピードを2本植立しました。

 

 

 

 

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  フラップレスが可能なのは、i-CAT社製のCTサージカルガイドを使用するからです。

下顎管から十分な距離を保ち、頬舌側の骨壁も十分確保された状態で、対合歯と適切な対向関係を築けるポジションに楽に植立することが出来ます。
また、開口制限があったので、サージカルガイドの左下7のホールの頬側に溝を設けたサイドエントリーは、最後方部位のためにドリルがガイドを通過させられない時でも、側方からドリルをガイドに挿入出来るので、便利でした。
 

 

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  植立術後のパノラマX線とデンタルX線写真です。

適切な位置にインプラントが位置していることを確認できます。 

 

 

 

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   左下7相当部のインプラントは、かなり深埋めのように見えますが、そうではありません。

一番下のCTのインプラント断面画像でわかる様に、歯槽頂付近は傾斜しており、プラットホームを舌側の骨縁に一致させているため、僅かに深く埋められているように見えます。
インプラントよりわずかに上方に残存する頬側の幅の細いエッジ状の骨縁は、近い将来吸収してくるでしょう。   

 

 

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今日は歯周病インプラント研究所の第1回公開講座を当院で開催しました。

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  当院は、“歯周病インプラント研究所”という別称を持っています。

診療だけではなく、自分自身やスタッフ、歯科医療従事者、そして一般市民を対象に、歯周病やインプラントに関する最新の知識や技術を研鑚し、またわれわれ歯科界の動向や必要な健康関連情報を一般市民の方にもお伝えすることを使命と心得、ささやかなアカデミアの創設を志してこの名称を、開業時から自院の外壁に掲げています。

 

 

 

 

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  本日は2名の市民の方をお招きし、当院のスタッフと共に机を並べて私の「歯周病とインプラントをめぐる最近の話題」と題した講義やデモンストレーションを見聞きしていただきました。

今回のテーマは「インプラント周囲炎」と「CAD/CAMガイデッドサージェリー」でした。インプラントは決してメインテナンスフリーの夢の歯ではなく、天然歯と同様に細菌の感染を受けやすいが、しっかりケアをする限り、天然歯と同様の予後を期待できる、というのが私の一つ目の趣旨でした。

 

 

 

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  また、CAD/CAM ガイデッドサージェリーは、安全確実に、そして低侵襲手術を行うためには、その特性を熟知して用いる限りにおいて、十分に有用なインプラント手術方法である、というのが二つ目の趣旨でした。
 
 本日は、公開講座という形式をとり、われわれのための勉強会に一般市民の方も参加していただく、という形をとらせて頂きました。 

 

 

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  こういった、発表会形式で市民の方にも参加していただき、一般の方に我々の活動の内容を知って頂くことで、歯科医療の真価を少しでも市民の方に理解していただく一助となれば幸いだと思っています。

今後も、同様の形式で定期的に開催していく予定です。

 

 

 

 

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