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症例紹介

今日は右上顎洞底挙上術を再度行いました。

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  珍しいことなのですが、今日、同じ患者さんに再度、上顎洞底挙上術をおこないました。

自分の記憶では、これが二回目です。今年の3月に右上顎洞のサイナスリフトを行ったのですが、創が裂開して、骨補填材がかなり流失してしまったので、今回、再度、骨補填材を追加した次第です。

 

 

 

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  洞粘膜をそーっと挙上すると、前回補填したものの半分程度は残存していました。

その残存した補填材は結構、硬くなっており、5か月程度で、顆粒状であった補填材(高気孔率のハイドロキシアパタイトとβTCPを1:1に混合したもの)はかなり硬化することが確認できました。

 

 

 

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  洞粘膜を下方からバイオメンドとテルダーミスで補強後、再度、骨補填材を充填していきました。

最後に、右上7相当部にインプラントを1本植立しました。
右上6相当部にもトライしましたが、十分な初期固定が得られず、これは断念しました 。

 

 

 

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  前回、創が裂開したのは、切開線が開窓部を横切る形で入ってしまったための血行不良が原因でした。

そこで今回は、切開線が確実に骨面上に来るように十分配慮し、マットレス縫合を交えて、正確に、丁寧に行いました。

 

 

 

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   常日頃、心がけている低侵襲オペの理念とは真逆の高侵襲オペではありますが、必要な時には高侵襲ではあってもやるべき時はやる、という決意で臨んでいます。

  

 

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