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症例紹介

コンピュータ―支援インプラント手術の精度について考える。

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  コンピューター支援インプラント手術の精度に関するメタアナリシスに基づくレビューによれば、エントリーポイントの平均誤差は0.74mm、 インプラント先端部での誤差は0.85mmとされている。

 
  この数値は、コンピューター支援インプラント手術(CAD/CAM  guided surgery)は臨床的には十分、信頼できることを示していると思う。
この程度の誤差は、コンピューター支援に頼らない従来の術式であっても起こり得るレベルであると思われる。
つまり、術者が直視の下、このポイントにエントリーしようと思っても、実際にエントリーポイントを必ずしもそのポイントに設定できるとは限らず、それは術者の技量に関わる問題なのだ。実際にエントリーする際に使用するバーやドリルは骨面からはじき返されやすく、設定ポイントを思惑通り置くことは結構難しいのだ。
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    しかしながら、コンピューターを100%信用してしまうことにも問題があるので、手術中の判断で、臨機応変、術者の感覚主導の手術に切り替える弾力的な態度が必要だ。

それには、結局のところ、従来法に基づくインプラント手術の豊富な経験が前提となる。 
 
 

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