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2011年2月

今日は右上31部のインプラントの二次オペをしました。

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 約一年前に右上321は高度の歯周病になっていたため、インプラント治療を行う計画の下に抜歯しました。

 

 

 

 

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  抜歯した後の歯槽骨の幅はとても狭く、インプラントを支える骨の量が不足していました。

 

 

 

 

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 そこで抜歯後、骨補填材をしっかり痩せた歯槽骨の上に積み上げ骨造成をしました(この処置をGBRといいます)。
 
 この6カ月後、右上31相当部にアンキロスインプラントを埋入しました。

 

 

 

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  本日の術前の口腔内です。

GBRから12カ月、インプラント埋入から6カ月が経過しています。

 

 

 

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  フラップを開けた状態です。GBRにより高さも幅も充分な歯槽堤が形成されていました。

  右上1のアンキロスインプラントのプラットフォームは上方に形成された骨に覆われて隠れて見えません。

 

 

 

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  このインプラントのプラットフォーム上方の骨を削除するのにピエゾーサージェリーを行いました。

 

 

 

 

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 スプラソン P-maxのチップの先端にダイヤモンドのラウンドバーを溶接した特製のピエゾーサージェリー用チップです。 

これをスプラソン P-maxの超音波治療機に接続すると、ピエゾーサージェリーが可能です。骨がサクサク素早く削れます。

 

 

 

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 本特製チップは米田歯科医院院長 米田 敬先生から恵与されたものです。
 米田先生考案の手作りのチップです。
 
 ヒーリングキャップを装着後、粘膜弁を復位し縫合が完了したところです。

 

 

 

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 ヒーリングキャップが装着された状態の右上1アンキロスインプラントのデンタルX線写真です。

 

 

 

 

 

 

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 ヒーリングキャップが装着された状態の右上3アンキロスインプラントのデンタルX線写真です。

 

 

 

 

 

今日は右下顎のアストラテックインプラントの経過観察を行う機会がありました。

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 本日の口腔内写真です。
右下765に植立された3本のアストラテックインプラントの上にセラモメタル連結冠が装着されています。
 
 インプラント上に補綴物が装着されてから3年6カ月が経過しています。

 

 

 

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  本日の同部のデンタルX線写真です。

下の3年半前のデンタルX線写真と比較して、インプラント頸部のボーンレベルはほとんど変化していません。
 
 アストラテックインプラントはマージナルボーンロスを最小限度に抑える工夫として頸部にマイクロスレッド構造を与えられていますが、やはり長期的にボーンレベルの変化が少ないことは安心に繋がります。

 

 

 

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 3年半前の上部冠装着時に撮影した同部のデンタルX線写真です。

 

 

 

 

今日は下顎のインプラントブリッジのメインテナンスの患者さんを経過観察しました。

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 本日撮影のパノラマⅩ線写真です。
下顎は4本のアンキロスインプラントが植立され、上部にワンピースのブリッジが装着されています。
 
 装着して2年余りが経過しています。

 

 

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 右下63のデンタルX線写真です。

右下3の近心側にマージナルボーンロスが見られます。
この部の歯周ポケットは6ミリでした。
インプラント周囲炎を起こしています。

 

 

 

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 一方、残りの右下6と左下36のインプラントはまずまず大丈夫でした。

 

 

 

 

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 装着されているブリッジはこのようなものです。

 

 

 

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  粘膜面には4本のシンコーンアバットメントが正確に嵌合するような凹みが設けられています。

 

 

 

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  装着時にインプラント周囲に歯間ブラシが入る様に配慮していたつもりでした。

しかし、毎回の経過観察時にこの部にプラークの沈着が認められることが気になっていました。
 
 口腔清掃のテクニックに個人差がありますので、今後はこのような補綴物のケースでは、さらに大きくインプラント周囲の空隙を確保し歯間ブラシが楽々と通過できるようにすることが大切だと思いました。
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