天然歯の右上1と左上1は歯根破折を起こしており,また根尖病変も認めることから,抜歯と決定しました.患者さんは,そのあとの処置として,追加のインプラントの植立をご希望されず.右上32と左上2の既存のインプラントを支台としたブリッジを希望されました.
ところで,隣在のインプラントは,当院で治療したものでなく,5~6年前に北海道の歯科医院で治療を受けられたものです.そこで,患者様からお聞きした北海道の歯科医院に連絡したところ,30分ほどして相手先の院長先生から電話が入り,インプラントのメーカーとそのタイプを親切に教えて頂けました.
インプラントメーカーはノーベルバイオケア社だったので,必要なパーツの準備は容易です.一流メーカ―なので,当地の営業の方に連絡を取ると,すぐさま必要なパーツとその入手法につきご案内頂けました.
今回のケースでは,他院で治療されたインプラントは良好に経緯していました.そして,問い合わせにも誠実にご対応くださり,相手先の歯科医院に好感が持てました.また,ノーベルバイオケア社の営業マンの方も,当方の問い合わせに迅速にご回答くださり,まことに気持ちのよい対応でした.インプラント治療は一生ものなので,転勤などで,途中で担当医が変わったとしても.このようなスムーズな連携がとれれば患者さんも安心だろうし,この仕事に携わる歯科医師としても清々しいです.仕事とはかくありたい,と思えた一日でした.