こんにちは。高松市花ノ宮にある歯医者「中山歯科クリニック」です。
虫歯は、虫歯菌の生成する酸によって歯が溶かされる病気です。虫歯の治療期間は、症状の程度によって異なります。
しかし、忙しくて虫歯治療になかなか時間を割けない方も少なくありません。どのくらいで治療が終わるのか、治療期間の目安が気になるでしょう。
本記事では、虫歯治療にかかる期間について詳しく解説します。虫歯の治療期間を長引かせないための方法などもご紹介するため、虫歯治療をできるだけ早く終わらせたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
虫歯の治療期間はどのくらい?
虫歯の治療期間は、虫歯の進行度によって異なります。以下で、虫歯の治療期間がどのくらいかかるのかを進行度ごとに解説します。
虫歯初期(C0)
ごく初期の虫歯の場合、特別な治療を必要としないため治療期間は0日といえます。初期の虫歯は感染している部分が浅く、歯の変色程度の症状です。
そのため、再石灰化を促すのみで治癒するケースが多いのです。再石灰化とは、溶け出したカルシウムやリン酸が唾液によって再び歯に取り込まれ、歯が元に戻ることを言います。
C0の虫歯は、丁寧なブラッシングをしたりフッ素入り歯磨き粉などを使ったりして、口腔内を清潔に保てば改善できることがあります。
軽度の虫歯(C1)
軽度の虫歯の場合の治療は、1日で終わることが多いでしょう。
C1は、歯の表面のエナメル質が虫歯になっている状態です。歯の表面に小さな穴が空くことがありますが、痛みは基本的に現れません。そのため、歯科医院の定期検診で見つかるケースがほとんどです。
この段階の虫歯の治療では、虫歯の部分を削って詰め物をして修復します。経過観察として、治療の翌週あたりに再度受診が必要なこともありますが、多くの場合は治療後の受診も不要で通院回数は1回です。
中程度の虫歯(C2)
中程度の虫歯の治療期間は、1週間程度かかることが多いでしょう。中程度の虫歯とは、エナメル質の内部の象牙質にまで虫歯菌が侵入した状態です。虫歯が象牙質に達すると歯の神経に近づくため、痛みなどの自覚症状が生じます。
中程度の虫歯は、軽度の虫歯よりもしっかり削って虫歯を取る必要があります。そのため、被せ物をしなくてはならないケースも多いです。
被せ物は虫歯を削った後に歯型を採り、制作・装着しなければならないため、通院回数は最低でも2回必要になります。治療期間は1週間ほどですが、これまでよりも治療に期間がかかるという点を抑えておきましょう。
重度の虫歯(C3)
重度の虫歯になると、治療期間は今までよりも格段に長くなります。重度の虫歯とは、虫歯が神経にまで達している状態です。神経にまで達しているので強い痛みを感じるようになります。
虫歯が歯の神経まで到達しているため、神経を抜かなければならないことが多いです。神経を残せる場合もありますので、気になる方は歯科医師に相談してみましょう。
この段階では、根管治療が必要です。根管治療では、虫歯の部分と感染した神経を取り除き、特別な薬剤を使用して神経が入っている根管内をきれいにします。数日おきに何度かこの処置を繰り返して完全に無菌状態になったら、抗菌作用のある薬剤を詰めて被せ物をします。
症状の度合いにもよりますが、通院回数は最低でも5回程度必要になり、治療期間は1か月ほどかかるのが一般的でしょう。虫歯の部分を削って除去する治療は1回の通院で治療が終わりますが、根管治療や補綴に時間がかかるため期間が長引く傾向にあるのです。
最重度の虫歯(C4)
虫歯菌による汚染がさらに進み、歯茎から見える部分である歯冠のほとんどが失われた状態です。すでに神経は死滅していることも多く、この場合は痛みを感じないケースもあります。
最重度の虫歯の治療期間を左右する最大のポイントは、抜歯をするかどうかです。歯を残せる場合には重度の虫歯と同じ治療を行うので、治療期間は1か月程度です。
しかし、抜歯を選択する場合には、抜歯後に歯を補う治療が必要になります。治療期間は選んだ治療方法によって異なります。
ブリッジや入れ歯を装着する場合は、治療期間は1〜2か月程度が一般的です。インプラントを選択する場合は外科手術を要するので、6か月程度の治療期間が必要でしょう。
虫歯の1回の治療にかかる費用目安
虫歯の1回の治療にかかる費用も、程度によって異なります。また、初診の場合は保険適用3割負担で3,000〜4,000円程度の料金が別途必要です。
虫歯の程度別の治療費用の目安は、以下の通りです。
初期虫歯(C0)
初期虫歯の場合は、500円〜3,000円程度が目安とされています。クリーニングやフッ素塗布、ブラッシング指導だけで対応できるため、虫歯治療の中でも安価なことが特徴です。
軽度の虫歯(C1)
軽度の虫歯の場合は、虫歯部分を削ってレジンで詰め物を行います。治療が簡単で、保険が適用されるため費用も安価です。
治療は1回で完了するのが一般的で、費用の目安は1,500~3,000円程度です。
中程度の虫歯(C2)
中程度の虫歯の場合、2,000円〜1万円程度かかります。
C1よりも削る量が増えて詰め物が必要となるため、詰め物の種類によって費用が大きく変わるでしょう。また、詰め物の種類によっては保険が適用されず、自由診療になることもあるため注意が必要です。
中度以上の虫歯は複数回にわたる通院が必要なため、その都度費用がかかります。
重度の虫歯(C3)
重度の虫歯にかかる治療費用は、1万円程度かかります。重度の虫歯には根管治療が必要となりますが、根管治療は複数回通院が必要となることから、治療費用も高額になる傾向があります。
また、重度の虫歯は削る範囲がさらに増えるため、被せ物が必要になります。全て保険適用の被せ物を使って治療をした場合は、1万円程度です。
しかし、保険適用外の被せ物にした場合や根管治療を保険適用外で受けた場合には、さらに高額になるでしょう。
最重度の虫歯(C4)
最重度の虫歯も、抜歯をせずに根管治療を受けて被せ物をした場合は、保険適用3割負担で1万円程度です。
しかし、抜歯をした場合には追加で補綴物の費用がかかります。保険適用の入れ歯やブリッジを選択した場合には5,000円〜2万円ほど追加でかかるでしょう。
インプラントの場合は保険適用外のため、1本あたり30~40万円程度かかります。
虫歯の治療期間を長引かせない方法
仕事などが忙しく、虫歯の治療期間を長引かせたくない方も多いでしょう。虫歯の治療期間を長引かせないためには、次のことを意識してみましょう。
少しでも早く治療を受ける
症状が軽ければ軽いほど、治療期間が短くなります。そのため、虫歯は初期段階のうちに治療を受けることが大切です。
歯磨きの際に、鏡で口の中をチェックする習慣をつけるとよいでしょう。歯の変色など何らかの異変があった場合は、歯科医師に相談してください。
また、痛みなどの症状がある場合は、虫歯が進行している可能性があります。早めに歯科医院を受診しましょう。
定期検診を受ける
定期検診を受けることも、治療を長引かせない方法の一つです。定期的に検診を受けると、虫歯を早期発見・治療できます。
定期検診中に異常が見つかれば、場合によってはそのまま治療できます。検診と治療を一度に終わらせられることもあるでしょう。
定期検診の頻度は、一般的に3〜6か月に1回が良いとされています。
治療を自費で受ける
根管治療などは、自費診療を選択することができます。自費診療を選択した場合、1回の治療時間を長く取ることができて通院回数を減らせるため、治療期間の短縮が可能です。
しかし、自費診療のため費用が高額になる点はデメリットでしょう。「費用は掛かっても良いから、治療をなるべく早く終わらせたい」という方は、自費診療も検討してみるといいかもしれません。
まとめ
虫歯の治療期間は、虫歯の進行度によって大きく異なり、虫歯の程度が軽ければ軽いほど早く終わります。そのため、治療を早く終わらせるには、初期段階で虫歯治療を受けることが重要です。
定期的に歯科医院を受診することで、虫歯を早期に発見・治療できます。また、歯に異変を感じたらすぐに受診して治療を始めることが、虫歯の進行を防ぎ治療の負担を軽減することにつながるでしょう。
虫歯治療を検討されている方は、高松市花ノ宮にある歯医者「中山歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院では、全身の健康と長寿に貢献できる長期的な視点をもった治療を行っています。専門的な歯周病治療だけでなく、予防歯科、虫歯治療、インプラント、ホワイトニングなど、さまざまな診療を行っております。
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