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あなたは大丈夫?歯周病になりやすい人の特徴と予防法!


歯周病の女性

こんにちは。高松市花ノ宮にある歯医者「中山歯科クリニック」です。

歯周病は多くの人がかかり、最悪の場合、歯を失う事態に陥ることもある恐ろしい病気です。

しかし、初期段階では自覚症状がほとんどないため、気がつかないまま放置されていることも珍しくありません。歯周病になる原因はさまざまですが、いくつかの要因が重なるとリスクが高まります。

この記事では、歯周病になりやすい人の特徴と、歯周病を予防する方法について詳しく解説します。歯周病で大切な歯を失うリスクを減らすためにも、歯周病になりやすい人の特徴の中にご自身が当てはまるものがないか確認してみてください。

歯周病とは?

歯周病になった女性

歯周病とは、歯と歯ぐきの境目にある歯周ポケットに侵入した細菌が原因となり、歯ぐきや歯を支える骨などの組織に炎症を起こす病気です。歯周ポケットの深さは歯周病の進行度合いを測る重要な指標の一つです。

健康な歯ぐきの歯周ポケットは通常3mm以内ですが、歯周病が進むにつれて深くなります。

厚生労働省が実施した令和4年歯科疾患実態調査によると、調査対象となった15歳以上の人のうち4mm以上の歯周ポケットを持つ人の割合は、全体の47.9%でした。また、高齢になるにつれ割合は増加し、65歳以上では半数を超えるという調査結果が出ています。

歯周病は非常に身近な病気ですが、初期段階では症状が少ないためかかっていることに気付きにくいです。症状が出るころには病気が進行していることも多く、歯周病は成人が歯を失う原因の第1位となっています。 

参照元:厚生労働省「令和4年 歯科疾患実態調査結果の概要

参照元:e-ヘルスネット「歯の喪失の原因

歯周病の進行

歯周病は、通常以下の段階を経て進行していきます。

歯肉炎

歯肉炎は、歯茎に炎症が限定されている状態です。歯と歯ぐきの境目に付着したプラーク中の歯周病菌が原因となり、炎症が起きます。

プラークは、白または黄白色の粘着性の沈着物です。歯周病菌だけでなく、虫歯の原因菌などお口の中の多数の細菌が集まって塊になったものです。

プラークが唾液の成分で固まると歯石になり、歯石のざらついた表面にはさらにプラークがたまりやすくなります。歯石は歯ブラシでは取り除くことができず、歯科医院で除去してもらう必要があります。

歯肉炎になると歯ぐきが赤く腫れ、歯みがきの際に出血しやすくなりますが、炎症を起こしているのは歯ぐきのみで歯を支える骨までは進行していません。この時点で適切な治療を受ければ、元の健康な状態に戻すことができます。

軽度歯周炎

歯肉炎を放置すると歯周ポケットが深くなり、歯を支える骨の破壊が始まる軽度歯周炎へと進行していきます。軽度歯周炎では、歯ぐきが赤く腫れたり歯磨きの際に出血したりしやすい状態が続きますが、歯のぐらつきはまだ見られません。

中等度歯周炎

中等度歯周炎ではさらに歯周ポケットが深くなり、歯ぐきの腫れや出血だけでなく、膿が出たり骨の破壊が進行して歯がぐらつき始めたりします。

空気が嫌いな歯周病菌にとって、深い歯周ポケットの中は繁殖しやすく活動しやすい場所になります。

重度歯周炎

重度歯周炎まで進行すると、歯周ポケットは非常に深くなり、破壊された骨では歯を支えきれなくなります。歯がぐらつき、最終的には抜け落ちます。

歯が抜けて本数が減ると、咀嚼能力が低下し食べられる物も制限されます。食事を美味しく感じられなくなると栄養状態にも悪影響を及ぼす可能性があるでしょう。歯の喪失は、生活の質とお口の健康に重大な影響を与えるといえます。

歯周病が全身に及ぼす影響

歯周病が重症化すると、歯周病菌が血液や呼吸器に入り込むことがあります。そのため、心筋梗塞や動脈硬化などの心臓血管疾患、肺炎、早産など、全身にさまざまな影響を及ぼすのです。

歯周病になりやすい人の特徴とは?

歯周病で歯が痛い男性

では、どのような人が歯周病になりやすいのでしょうか。いくつかの要因がありますが、次のような特徴を持つ人は、特に注意が必要です。

歯磨きが不十分な人

先述したように、プラークを付着したまま放置すると歯周病の原因になります。プラークは強固に歯に付着しているため、うがいや洗口剤によるケアだけでは落ちにくく、歯ブラシ等でこすり取るなど物理的に除去しなくてはいけません。

不十分な歯磨きでは歯周病菌が繁殖し、歯周病になりやすくなります。

歯並びや噛み合わせが悪い人

歯並びや噛み合わせが悪いことは、歯周病の直接的な原因にはなりません。

しかし、歯並びがガタガタしていると歯ブラシが当てにくい部分ができるため、適切なケアが困難になります。磨き残しが多ければ多いほど、歯周病のリスクが高まります。

口呼吸の人

口で呼吸する人は、口の中が乾燥します。唾液の分泌量が減るため、歯周病になりやすいでしょう。

唾液には、口の中を洗い流し、歯周病の原因となる細菌の繁殖を抑える働きがあります。唾液が減ると自浄作用が弱まり、歯周病菌が繁殖しやすくなるのです。

口をぽかんと開ける癖や、鼻詰まりなどでいつも口呼吸をしている人は特に注意が必要です。歯周病のリスクを高めるだけでなく、口臭の原因にもなります。

h3 甘いものをよく食べる人

甘いものをよく食べる人も、歯周病のリスクが高いです。口の中には、糖分をエネルギー源にして増える細菌が多く存在します。甘いものを食べるとこれらの細菌が活発になるのです。

糖分が高い食べ物はプラークを形成する細菌の活動を助ける原因となり、歯周病のリスクも高めます。

タバコを吸う人

喫煙者は、非喫煙者に比べて歯周病になりやすく症状も悪化しやすいとされています。タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ歯ぐきの血行を悪くするためです。

出血が抑えられたり、歯ぐきが硬くなったりして歯周病の症状に気づきにくくもなるでしょう。歯ぐきに酸素や栄養が十分に行き渡らなくなることで、歯周組織の抵抗力や治癒力も低下します。歯周病治療を行っても、なかなか治りにくいケースも多いです。

喫煙すると歯周病のリスクが上がるだけでなく、発見が遅れる原因、治りにくくする原因になるのです。

持病がある人

骨がもろくなる骨粗しょう症や関節リウマチ、腎臓病などは、歯周病のリスクを高めるとされており、中でも糖尿病と歯周病は互いに影響し合うことが知られています。

糖尿病で血糖値が高い状態が続くと、免疫力が低下し細菌感染に対する抵抗力が弱まります。唾液の分泌量が減ることで、口の中が乾燥して細菌が繁殖しやすい環境にもなるでしょう。

また、服用中の薬によっては、口の乾燥や免疫力の低下を引き起こし、歯周病を悪化させることがあります。

食いしばり、歯ぎしりの癖がある人

食いしばりや歯ぎしりの習慣がある人は、歯を支えている歯周組織が傷つくことがあります。歯に強い力が加わることでダメージが蓄積されて、歯周病になりやすく悪化しやすいのです。

妊娠中や閉経前後の女性

女性ホルモンの変動は歯周病のリスクに大きく影響します。特に、妊娠中や閉経前後の女性は、ホルモンバランスの変化により歯周病にかかりやすくなります。

妊娠中は女性ホルモンの増加に伴い、特定の口腔内細菌が活発になります。また、つわりによる歯磨きの不足や食生活の変化も、歯周病リスクを高める要因となります。妊娠中の歯周病は、早産や低出生体重児のリスクを高めるため注意が必要です。

閉経前後は、女性ホルモンの減少により骨粗しょう症のリスクが高まります。歯を支えている歯槽骨が弱くなると、歯周病になりやすくなります。

さらに、唾液の分泌量が減ることで口の中が乾燥し、歯周病菌が繁殖しやすくなることも歯周病リスクを高める要因の一つです。

歯周病を予防するためには

口腔ケアアイテム

歯周病を予防するためには、日常生活での適切なケアが欠かせません。ここでは、歯周病を防ぐための具体的な方法をご紹介します。

毎日のセルフケアを丁寧に行う

歯周病を予防するためには、毎日のセルフケアが欠かせません。歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシなどを使って歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目もしっかりケアしましょう。歯ブラシだけでは届きにくい部分も清掃することが重要です。

特に、歯と歯の間は歯周病の原因となる細菌が溜まりやすい場所なので、丁寧に清掃しましょう。

定期的に歯科医院でメンテナンスを受ける

歯周病予防には、定期的に歯科医院を受診してメンテナンスを受けることが効果的です。どんなに丁寧に歯磨きをしていても、完全にプラークや歯石を除去することは難しいためです。

歯科医院では、専用の器具を使って歯周ポケット内の汚れや歯石を徹底的に除去することができます。また、歯科衛生士からご自身の歯の状態に合わせた歯ブラシの選び方や磨き方の指導を受けることも可能です。

定期的に歯科検診を受け、歯や歯ぐきの状態を定期的にチェックすることで、歯周病を予防できるでしょう。虫歯などのトラブルも早期発見し、治療することができます。

セルフケアと歯科医院でのプロフェッショナルケアの両方を組み合わせることで、より効果的に歯周病を予防できます。

生活習慣を見直す

歯周病の予防には、悪い影響を与えている生活習慣を改善することも有効です。タバコを吸う方は、歯周病だけでなく全身の健康を守るためにも禁煙しましょう。禁煙すれば、歯周病のリスクを大幅に減らすことができます。

次に、健康的な食生活を心がけて甘いものを食べ過ぎないことも大切です。食後は歯を磨き、お口の中を清潔に保ちましょう。

また、ストレスをためないよう適度な運動やリフレッシュ、十分な睡眠を心がけることが大切です。すでに歯ぎしりや食いしばりがある場合は、歯科医師に相談し、ナイトガードの使用を検討するとよいでしょう。

最後に、糖尿病の患者様は血糖値を適切に管理することで、歯周病のリスクを低減できます。定期的な血糖値のチェックと医師の指導に従った生活習慣の改善が重要です。

まとめ

歯周病予防のために歯磨きをする女性

歯周病は放置すると歯を失う原因となり、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性がある病気です。初期の段階で適切に対処すれば進行を食い止めることができますが、症状が進行してからでは治療に時間や費用がかかるだけでなく、歯を失うリスクも高まります。

この記事で紹介した歯周病になりやすい人の特徴に当てはまった方は、自分自身の生活習慣を見直しましょう。適切なセルフケアと定期的な歯科医院への受診で、リスクを大幅に減らすことができます。

大切な歯を守るためにも、今日から始められることを実践していきましょう。

歯周病治療を検討されている方は、高松市花ノ宮にある歯医者「中山歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院では、全身の健康と長寿に貢献できる長期的な視点をもった治療を行っています。専門的な歯周病治療だけでなく、予防歯科、虫歯治療、インプラント、ホワイトニングなど、さまざまな診療を行っております。

当院のホームページはこちらご予約・お問い合わせも受け付けております。