今年の正月に「筋トレが最強のソリューションである」という本を読んだ。表紙の裏には「世の中の99%の問題は筋トレとプロテインで解決します。」というキャッチコピーがついている。ちょっと笑えるが気に入った。内容は、要するに、少々メンタルがへこんでも筋トレさえすれば、”心配いらない。イッツオーケー、すべてが上手くいく!”という内容だ。具体的には、筋トレすれば筋肉がつくのは無論だが、メンタル面でのポジティブな効果は計り知れない。世界征服でもしてみようかという根拠のない全能感や圧倒的自信、メンタルタフネスの向上につながり、俺の人生どこまでも右肩上がりでいけるんじゃねえの?という感覚に浸れる、といったような筋トレの効用を説いた本だ。
基本的に同感だ。メンタルが弱った時には、いろいろ考え込むより睡眠をしっかりとって、筋トレして気分を高揚させてから思考を再開させた方が良い結果に繋がりやすいと経験でいえる。
それに筋トレすると、筋肉だけでなく、メンタルな能力もまだまだこれからも右肩上がりに発達させられそうな気になってくる。ひょっとするとエイジングがストップし、いつもでも現在の若さのままでいられるような気になる。
話は変わるが、超高齢社会に突入した我が国の問題は多く、憂鬱な気分が取り巻いているが、その根底には、高齢化→老化→気力と体力の無力化→非生産的存在→社会のお荷物の増加→国家の衰退、という図式が存在しているように思う。しかし、こういった固定観念は既存の常識にとらわれ過ぎていると思うのだ。国民の脳力と体力はこれまでの過去と同じ程度にある年齢をピークに下り坂になり、最後は死という終焉に向かう、という既存の常識にだ。
しかし、違うのだ。たとえ、超高齢社会になろうとも、今後はこれまでの老人とは異質の新老人が出現すると予想できる。なぜなら、超情報化社会だからだ。健康情報はネットに溢れている。健康でいたいと思う意欲さえあれば、長く健康長寿でいられる情報が容易に手に入るのだ。健康は情報で手に入るのである。健康リテラシ―に長けている人は、若いうちから生活習慣をコントロールできるからアルツハイマーにもならない。やたらと元気な老人が、社会のそこかしこで現役で活躍している社会がやって来る。
今回の、「筋トレが最強のソリューションである」も長く健康でいるための一つの情報である。実践する、しないは別として、もし実践する人が多数を占めれば、そのような超高齢社会はすごく愉快な社会だろう。そして、そんな社会はすぐそこまで来ている。