本日の講演内容で印象深かったものとして、まずランチョンセミナーの朝日大学の近藤伸夫先生の“歯周病が全身に及ぼす影響~実験的歯周炎によるマウス免疫能の変化から考える~”です。
マウス口腔に歯周病菌を植え付けて歯周病を起こさせると、免疫系の中枢を担うTリンパ球の機能が低下することが確認されたそうです。
歯周病菌が患者の免疫能を低下させる事実は、歯周病が糖尿病や心臓血管疾患を誘発する事実に加えて、さらに歯周病と全身とのかかわりを認識する上で重要なポイントとなるでしょう。
もうひとつ感銘を受けた講演は、医療法人「長澤歯科医院」を御開業の長澤信五先生の“これまでの55年の臨床からこれからの歯周治療を考える”です。
今年81歳になられるのに、AAPでポスター発表されたり、教育講演をされたりする活動力の高さにまず驚きました。さらに、ご自分の歯科臨床を今後も進化させていこうとされる燃える向上心には感銘を覚えます。
自分も96歳まで現役の歯科医でありたいと願っているのですが、素晴らしいお手本を見せて頂きました。
長澤先生、本当にありがとうございました。