右上第一大臼歯は歯周病(P4)になっていて動揺が著明なので、本日、抜歯しました。
ゾンデを抜歯窩に挿入すると上顎洞の奥深くまで入り、抜歯窩が上顎洞と交通していることが確認されました。
根尖が上顎洞内に突出していたわけです。
患者さんは慢性上顎洞炎で耳鼻科に通院しておられますが、歯性上顎洞炎だと思われます。
抜歯窩から腐敗臭を伴う粘ちょうな分泌液が排出されました。
そこで、サクションの先端にビニールチューブをつけ、抜歯窩から生食水シリンジとビニールチューブを上顎洞内に挿入し、洞内を洗浄しました。
上顎洞炎は、耳鼻科領域由来のものと歯科領域由来のものの二種類あり、歯科領域のものは虫歯や歯周病が原因となります。
この場合は抜歯などで感染源を取り除くと上顎洞炎は治癒します。