本日は高松市歯科医師会と高松市医師会との合同理事会がクレメントホテル高松で開催されました。
その席上、前回の高松市薬剤師会でのプレゼンに続き、またしても私めが乾杯の前の貴重なひと時をお借りして、冊子“咀嚼と健康”の紹介をさせて頂きました。
本日は第3章 咀嚼とストレス解消~咬むとストレスが解消される~と、第6章 咀嚼と癌予防~歯の数が少ないと発がん率が上がる~を紹介させて頂きました。
適度のストレスは体の健康状態や認知能力をよい状態に保ちますが、過度のストレスは実に多くの病気を引き起こすことがわかっています。
そして、咬むことはストレス解消の効果があることも分かっています。
テープで手足を縛られたラットはストレスを受けますが、その結果、さまざまの状態の潰瘍が胃粘膜に発生します。その際にラットの口に棒を加えさせると、咬む時間に応じて潰瘍面積が減少します。
ストレスを受けたラットの血中コルチゾールとアドレナリン(ストレス物質と呼ばれるストレスの指標)のレベルは上昇しています。両者の上昇は咬む時間に依存して減少していきます。
残っている歯の数が少ないほど、発癌のリスクが高くなることが多くの疫学研究で明らかになっています。
したがって、自分の歯をしっかり残すことは癌予防の一歩であることは間違いありません。
頭頸部の癌、食道癌、肺癌、胃癌、上部消化器癌は、残っている歯の数が少なくなるほど、癌発症リスクが高くなります。
公益社団法人発行 冊子“咀嚼と健康”は下記ホームページからダウンロードできます(平成25年8月29日現在、新着情報で紹介されており、ダウンロード可能です)。
http://www.418takamatu.com/