香川県 高松市 花宮 インプラント 口腔外科 歯周病予防

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症例紹介

今日は東京で開催された日本歯周病学会に参加しました。


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 前日の夜遅く錦糸町の駅近くのホテルに入ったのですが、翌朝窓を開けてびっくり。

 東京スカイツリーが眼前に迫っていました。

 ここはスカイツリーにアクセスするのに便利なホテルの様です。

 

 

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  午前中は鶴見大学歯学部教授 花田信弘先生の特別講演を聴きました。「口腔衛生学と歯周病学との融合:歯根膜細胞とバイオフィルムのクロストーク」という演題でしたが、とてもよかったです。歯根膜細胞がいかに重要であるか、ということが主題でしたが、それに関して口腔と全身との関連性に関する多くの有益な情報が満載でした。

 たとえば、腸管から細菌が体内に入って菌血症になることはないが、歯肉溝からは比較的容易に菌血症になりやすいこと、その場合口腔では安全な菌であっても、他の部位に移動したとたんに病原性を発揮する菌がいることです。医科領域で行われているいろいろなインプラントの歯の細菌による感染が、結構、高頻度に起こることを聞いて少し驚きました。 

 

 

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 たとえば、人工血管や人工弁は常に歯の細菌が感染する危機にさらされています。あるいは、整形外科領域で体内に埋められるインプラントが感染する場合、歯科領域の細菌感染が多いそうです。あるいは形成外科領域で行われるシリコンインプラントも、結構多くの歯科領域の細菌感染が報告されているようです。あるいは、補助人工心臓も感染に弱い欠点を有していますが、これもまた歯科領域の細菌が感染するようです。 あるいは切断した足から口腔細菌が検出された報告もあるそうです。これらは血行を介して、口腔から遠隔の部位に菌が移動することで障害が起こるのです。また、このような口腔細菌の菌血症が毎日のブラッシングによっても起こる、と聞いてさらに驚きました(ただし、口腔内が不潔な人の場合)。
 
 口腔細菌の菌血症による動脈硬化のメカ二ズムも近年明らかとなって来ました。口腔から血行を介して細菌が動脈内皮細胞に付着し、これを障害することから動脈硬化が始まります。デンタルプラークからアテロームプラークへと変化するのです。
 
  最近、歯科と医科とが連携すると如何に世の中がよくなるか、ということについて思いを巡らしている私にとって、今日の話は本当に歯科と医科の連携の重要性をあらためて感じる機会となりました。