昨日、ジルコニアボンドセラミッククラウンを装着した右下54の支台歯は失活歯でした。
当院で治療をお受けになる前に他院で根管治療を受け、メタルコアが装着されていました。理想的にはメタルコアを除去し、ついでに根管治療もやり直すことがよいのですが、多くの歯を治療対象とする場合、治療期間の関係でなかなか理想的な治療が出来ないこともあります。
今回がそうで、治療時間の関係から既存のメタルコアを残してそのまま使用することにしました。
本日装着するジルコニアボンドクラウンです。
右下54にセラミッククラウンが装着されました。
失活歯なので完全な天然歯の明るい色調は再現できていませんが、それでもセラミックは白く、表面が天然歯のエナメル質と同じでツルツルして美しく、衛生的で素晴らしいと思います。
ここに銀色の金属冠が入ったとしたら、歯科医学の敗北だと思います。
ところで右は、治療途上にあるこの症例のパノラマX線写真です。
天然歯とインプラントが混在しています。
総義歯の代わりにすべての歯をインプラントに置き換えるのも悪くはないですが、自分は天然歯と混在する歯列の中でインプラントが機能するという使われ方こそが、インプラントの最も良い面が表現される局面だと思っています。