デンタルXPで右上76には根尖から分岐部にかけた陰影が見られ、保存不能と判断して抜歯しました。
抜歯窩にたまっていた不良肉外組織を徹底的に除去し、健全な骨面を露出させます。
76とも頬側の骨壁は根尖まで消失していましたが、幸いなことに7と6の歯間部は頬側の骨壁が残っていました。
これはラッキーです。この部分が膜を支えてくれますから。
“ネオボーン”とAFGとを混和して粘度を持たせた補填材を抜歯窩に詰め込みます。
その上面と側面に自己血から作製したC GFメンブレンを5枚重ねて乗せました。
そして膜がずれないように、サイトプラストスーチャーで注意深く時間をかけて周囲粘膜と縫合しOP完了です。
術後のデンタルXP。
翌日の経過観察では出血や痛みはなく、創部は大変きれいでした。
硬いものを食べないようにお願いして、当面、治癒を待ちます。