無歯顎上顎の前歯部の歯槽骨は幅が狭くなっていることが多いのですが、本日のケースがまさにそうでした。
フラップを開けてみると、CT画像で予想されていた通り、幅が2ミリと極めて狭いものでした。
先ず歯槽頂部にコメットソノサージェリーでスリットを開けます。
続いて数か所に径の細いオーギュメーターを挿入し、順次径を太くしていきます。さらに同様の操作をオーギュメーターの位置を近遠心的に移動させてくりかえし、唇側の歯槽骨板が破損しないように注意深く割ひろげていきます。
最後にアストラテックosseospeedインプラントを植立しました。
割ひろげられた唇側の骨板と口蓋側の骨壁との間に骨補填材を充填し、最後にその表面にCGFメンブレンを留置します。
減張切開を加えて、粘膜骨膜弁を閉鎖縫合してオペを終了ました。
術後のデンタルXP。