初診時の口腔内正面観です。
右上3は残根状態、右上1には歯頸部カリエスが見られます。
同咬合面観です。
右上3の残根歯を抜歯し、右上④3②ブリッジを作製するプランを立てました。
右上④、②にブリッジのプレパレーションを施しました。
右上5には保険のフルメタルクラウンを、右上1には歯頸部にレジン充填を施しました(時間がたって着色がみられます)。
右上④3②に装着するジルコニアフルミリングブリッジです。
メタルは一切使用せず、人工ダイアモンドであるジルコニア単体のブロックをCAD/CAMで削り出して作製しています。
そして、ブロックを削り出したままだと色が単調ですので、表面に微妙なステインを塗布します。
ジルコニアフルミリングブリッジの内面の色はジルコニア本来の色調である白です。
ジルコニアフルミリングブリッジが装着された状態。
ジルコニアブリッジは保険外ですが、右上5のメタルクラウンと右上1歯頸部レジン充填は保険治療です。
保険治療では審美的なニーズを完全には満足させられませんが、患者様の予算の都合の範囲で最善を尽くすのが臨床家の仕事ですから止むを得ません。きれいな写真を採るために歯科医は仕事するのではないのですから。