平成24年11月21日、破折した右上3の抜歯をしました。
破折してから時間を置いた歯を抜歯すると、周囲骨が大きく溶けていることがよくあります。
今回もそうでした。
抜歯した歯の歯根周囲の肉芽をよくソウハすると、唇側の歯槽壁が消失したせいで、幅の狭い歯槽骨が残されていました。
このままでは義歯の作製に不利なので、この部の歯槽幅を増大させる事にしました。
アパセラムAXにAFG(自己血由来フィブリンゲル)を混和したものを歯槽骨の唇側壁に乗せ、その表面をCGF(concentrated growth factor)メンブレンで覆いました。。
骨幅を増大させた分、粘膜骨膜弁で歯槽頂部を閉鎖することが出来なくなったので、同部はCGFが露出するオープンメンブレンテクニックとなりました。
そして、術後44日目の本日の同部の治癒状況です。
咬合面に僅かにアパセラムが露出していますが、歯槽幅は歯が存在していた時とほぼ同程度に保たれています。
もし、ソケットプリザベーション(むしろGBRに近いが)を行っていなかったら、歯槽の幅はもっと狭くなっていたでしょう。
CGFメンブレンはオープンバリヤメンブレンとしても有効です。