左下6は重度歯周炎に罹患しており、歯根周囲の歯槽骨は大きく吸収しています。
この状態に対して、左下6を抜歯した後、左下⑤6⑦のブリッジを作製する計画を立てました。
先ず、左下6を抜歯し、抜歯窩のソケットプリザベーション(抜歯窩の骨補填)をしました。
インプラントをしない場合でも、歯槽骨を著しく喪失した歯の前後の歯をブリッジで連結する場合、骨縁レベルをフラットにしておいた方が清掃し易く、また支台歯の歯根を支持する骨量が増加するためブリッジの長期の良好な予後が期待できるため、重度歯周炎の抜歯後にブリッジを計画する場合でも、ソケットプリザベーションは有効と思います。
支台歯のプレパレーションが完了した状態です。
本日、同部にジルコニウムボンドブリッジを装着しました。
歯周病治療において欠損補綴に遭遇する率は高いですが、その際にブリッジであれ、義歯であれ、インプラントであれ、常によい清掃性を確保することがとても重要と思います。