現在、右上321、左上123の6本が欠損しています。
上から2番目、3番目の写真の様に、金属床部分義歯が装着されていますが、義歯には抵抗感があり、今回、同部にインプラントを4本植立することになりました。
インプラント植立後に問題になるのは、欠損部の歯をどうやって即時に回復させるか、ということです。
現義歯は、粘膜と適合しているので、インプラントを圧迫するために、植立直後から使用することはできません。
インプラント植立即時レストレーションも考えてみましたが、幼いお子様の体の一部が顔面にヒットする可能性があるということで、これも実現が困難です。
そこで、上から4,5番目の様なレジン製の特殊義歯を作製しました。
インプラントの植立予定部位の内面を大きくくり抜いているので、これを装着してもインプラントに接触しないはずです。
前歯の人工歯が下顎の対合歯と強く接触するとレジン床が沈下してインプラントに接触するかもしれないので、前歯が接触しないように咬合調整することが必要でしょう。