i-CAT社のLANDmarker システムでインプラント植立をシミュレーションした後、そのデータを同社に送付し、CTサージカルガイドを作製しました。
そのCTサージカルガイドを用いて、左上4、6に2本、アストラテックインプラントを植立しました。
サージカルガイドがインプラント植立の位置と方向、深さをガイドしてくれるので、患者様にとっても、術者にとっても、実にストレスが少ない手術が出来ます。
インプラント植立予定部位の骨の三次元的形態がCT検査で術前に把握できているので、大きくフラップを開くことなくインプラントを植立できます。
骨が充分ある場合は、あえてCTサージカルガイドを用いなくても、従来通り、フラップを開いて、直視下で、安全確実にインプラントを植立出来るはずだから、CTサージカルガイドを作製する意味はないのではないか?と私に質問した歯科医がいます。
その疑問に対して私は、やはりCTサージカルガイドの意義は大いにある、と答えます。
安全確実だけを目指すのであれば、従来通り大きくフラップを開いてインプラントを入れる方法でも、熟練した術者であれば可能です。
しかし、術後に腫れない、痛まない手術をしようと思えば、低侵襲であればあるほど、その可能性が高まります。
CTサージカルガイドの有用性は、まさに低侵襲手術の実現にあります。
そして、手術に伴うストレスを軽減出来ることにこそ、その価値の真骨頂があります。
インプラント植立後のデンタルおよびパノラマX線写真です。