本日は東京ステーションコンファレンスで開催された、特定非営利活動法人 歯科学研究所インプラント部会 第7回学術集会において教育講演をさせて頂きました。私の用意した演題名は、「無歯顎における即時荷重インプラントの経験~CAD/CAMガイデッドサージェリーの活用~」というものです。
CAD/CAMガイデッドサージェリーは、よく言われるように低侵襲、かつ安全・確実なインプラント手術に確かに大きく貢献することは間違いありません。
しかし、両刃の剣のたとえがある様に、何事にも利点と欠点の両面があることを踏まえてこの新しいテクノロジーを使用しないといけないと思います。
即時荷重も同様で、インプラント植立時に仮の上部構造を即時に装着して咬合を開始させるこの荷重プロトコールは、インプラントに最終補綴物を装着するまでの期間を短縮できる素晴らしい治療法ですが、成功に必要な条件をすべて満たさなければ失敗に至りうるリスクのある治療法でもあります。
私は自験例を紹介させて頂き、即時荷重インプラント、ならびにCAD/CAMガイデッドサージェリーの臨床適応におけるいくつかのポイントについて意見を述べさせていただきました。
結局、私の結論とは、即時荷重インプラントも、CAD/CAMガイデッドサージェリーも、それが適切に応用される限り、共に患者様に快適で低侵襲治療を提供できる素晴らしいインプラント治療法なので、今後もさらにこの技術の研鑚に精進して歯科医師の職責を果たしていきたい、というものでした。