上の写真は、5月9日にインプラント植立を行った創部の本日の治癒状態です。
真ん中の写真の如く、術直後はインプラント周囲の歯肉は不足し、ハイドロキシアパタイトが覗いていましたが、そこに下の写真のように“アビテンシート”を留置して置いたところ、本日はインプラント周囲に歯肉が充分認められています。
アビテンはウシ真皮から抽出したコラーゲンですが、従来は手術時の止血目的で使用されて来ました。
しかし、最近になってコラーゲンの機能は血小板の凝集に留まらず、血小板からの顆粒の放出、各種細胞間の基質、細胞の分化、骨や歯の石灰化、創傷の治癒促進、など多くの生物学的効果があることがわかって来ました。
既に創傷治癒促進効果が確認されているアテロコラーゲンである“テルダーミス”よりも使いやすいような実感があります。