1 59歳女性の高度歯周病の患者さん。今は歯周初期治療が終わった段階だが、今後の治療について考えた。
上顎はすべての歯を抜歯する計画を提案したが、受け入れてもらえなかった。
まだお若いので、無歯顎になることを受け入れにくいようだ。
2 そこで、上顎は右上21以外の前歯はブリッジにして残し、4以降の臼歯はすべて抜歯することにした。下顎は左下8以外は残す。
臼歯部は強い咬合支持が早急に必要なので、抜歯後数カ月はクラスプレスの部分義歯で過ごして頂き、その後、インプラント即時荷重で一気に咬合支持を与えに行く、というプランを考えた。
即時荷重の真価は部分欠損の歯周治療において、早めに臼歯部の咬合支持を回復させる必要がある時に真価を発揮するはずだ。