1 ストローマンインプラントのシンオクタシステムでは、インプラントの上に上部冠をネジ止め固定することが出来ます。
そのためにまずインプラントの上部にネジを受け入れるネジ穴をもつ小さなパーツを接続します。
2 次に、そのネジ穴に対して、上部構造のフレームを貫通させてねじを挿入し、これを締めることで上部構造のフレームをインプラントに固定します。
3 ところでこのようなネジはとても小さく、普通のネジまわしでは狭い口の中で(特に奥歯では)ネジまわしが対合歯に当たって入らず、やりにくいことがあります。そういう時に、このような“ハンドトルクドライバー”はとても便利です。
4 指を口腔内に突っ込むことなく、楽に、正確にインプラントに対して上部構造をねじ締め固定できます。
これは本日立ち会って頂いたアートアンドサイエンスの植村氏から紹介されたものですが、便利なツールだと感動しました。
5 インプラントにネジ止め固定された上部メタルフレームです。
インプラント体に対して普通にねじ締めするだけで、ぴったりと無理なく、正確に適合しています。
インプラント補綴の神髄はこの精密な適合性なのです。
アトリエココロも、アートアンドサイエンスもこの適合性があるから仕事をお願いしています。
このよう精度で技工物を提供してくるラボは決して安価ではありませんが、大切な生体に入れる人工臓器にこの精度は欠かせません。
6 インプラント技工の最も重要な部分はこの適合の良さなのです。
世に低価格を強調するインプラント医療が存在しますが、患者さんを幸福に導くことを使命と考えるインプラント医療を本物とするなら、低価格のみを謳うインプラント医療は本物とは言えないでしょう。
高品質の技工物を作製するにはそれなりのコストがかかるのは当然ですから。
清潔なインプラント周囲環境を維持し、長期に機能するインプラントこそ、本物のインプラント医療なのです。