1 左下567相当部の歯の欠損部は歯槽骨の吸収に伴う口腔前庭の形態異常がみられます。
頬粘膜の付着が歯槽頂付近におよび、このままでは部分義歯の作製が困難です。
2 そこで口腔前提形成術を行いました。
CO2レーザーで歯肉頬移行部に切開を入れ、頬粘膜を骨膜上で剥離し、頬側に移動させました。
3 最後に、後戻りが容易に起こらない様に、両端の歯を固定源にして歯周パックを粘膜面に圧挺しました。
この方法は、理屈的には必ず後戻りを起こしますが、簡便で低侵襲のため、臨床的には十分許容される術式だろうと考えています。