1 例によって、アイキャット社製サージカルガイドを用いて、CT画像上で決定したポジションにインプラントが入る様にドリリングを開始します。
サージカルガイドが粘膜面にかしがないように圧接されることが極めて重要なので、術者と二人の介助者の計3人で、必死になって粘膜面に前後左右に均等に接触する様に注意深くサージカルガイドを固定しておくことが重要です。
2 続いて、インプラント埋入前にプローブで粘膜の厚みを確認しておきます。
この部位では唇側の粘膜の厚みは2ミリです。
したがって、フィクスチャーの長さ11ミリに粘膜の厚み2ミリをプラスした13ミリの深さまでインプラントを埋入すればよいことになります。
3 アストラテックインプラントシステムではアダプターの横縞が粘膜下のインプラントのプラッフォームのレベルを教えてくれるので、埋入深度を容易に把握できて便利です。
4 埋入後、各インプラントのプラットフォームにユニアバットメントが接続された状態です。
左上67は周囲の骨量の確保の観点からはこの位置で適当なのですが、いささか口腔前庭が浅くなってしまいました(サイナスリフトの術後、やや前庭が浅くなっているようです)。
この点に対しては、少し先で口腔前庭拡張術を行って清掃性の確保を図る予定です。
5 アトリエココロの浜崎テクニシャンの手慣れた仕事により、2時間で上顎のインプラント支持型テンポラリーブリッジが出来上がりました。
このテンポラリーブリッジはユニアバットメントに対してスクリュー固定方式にしているので、いつでも容易に着脱可能です。
6 インプラント植立オペが無事終了し、これから浜崎テクニシャンにバトンタッチをする際に撮影した珍しいツーショットです。