1 左下67は高度に進行した歯周病の状態です。
2 同部のX線写真では、歯根周囲の歯槽骨が著しく吸収していることがわかります。
この歯は保存不能と判断し、抜歯後、将来、インプラントで咬み合わせの機能回復を図る計画を立てました。
3 フラップレスで、先ず抜歯をしました。
徹底的に歯根周囲の不良肉芽をソウハすることが大切です。
頬側の歯槽骨壁が残っていたのはラッキーでした。膜を使わず、GBRを行うことが出来ます。
4 左下6と7との中間部にミニインプラントを植立後、抜歯窩にアパセラムAXを補填しました。
5 次に、アパタイト顆粒の表面に、これが簡単に漏れ出ないように、テルプラグを少量置きます。
6 そして、最表層をテルダーミスでカバーします。
それのシリコン膜の部分が、補填材をガードしてくれるのです。
7 最後に、テンポラリーブリッジで創の上方の空間をガードしました。
テンポラリブリッジの後方はミニインプラントで支持します。
8 術後のX線写真です。
抜歯窩にアパタイト顆粒がいい感じで補填されています。
本来のGBRは, 膜を使用する術式をいいますが,今回の術式は骨膜やアテロコラーゲンを膜がわりに使用して、GBRと同様の骨造成効果を狙うものです。
適応を選べば、簡便で良い方法と思っています。