右上2、1、左上1の3本が欠損している部分の歯槽幅が狭く、このままではインプラントを植立するのに窮屈なので、今回、骨造成を先行して行いました。
隣接の歯の歯頸部と歯槽頂を結ぶ切開線でフラップを開くと、歯槽頂付近の骨幅は約4ミリ程度でした。
続いて骨補填材を準備します。
今回使用するのはヨシダの“アパセラムAX”に血小板由来因子製剤”GEM21”を混和したものを使用しました。
封筒の入り口状に展開された粘膜骨膜弁の入り口から、骨補填材を歯槽骨の上に積み上げます。
骨量がボリュームアップするため、このままでは創を閉鎖出来ないので、減張切開が必要です。
強からず、弱からず、適当な緊張の下で粘膜骨膜弁を縫合し、創を閉鎖します。
あらかじめ準備していたテンポラリーブリッジ(仮歯)を“スーパーボンド”で隣在歯に接着し、オペを終了しました。